渡辺美里「スタジアム伝説 forever 1986−2005 BORN FINAL 」(DVD)
連休の合間をぬってこの9枚組DVDボックスを観ていた。そして今日、ついに6枚目と7枚目、最後のスタジアム・ライブの完全収録版までたどりついた。

ライブの模様を完全収録した映像を観るというのは初めての体験だ。冗漫ところを削っている部分も厳密にはあるけれど、演奏はもちろん彼女のMCもすべて収まっている。

DVDで2枚にわたり3時間30分ほどあった8月6日のライブを続けて観たわけだが、文字どおりあの日のライブを追体験する思いがした。ライブ会場で観た限りはそれほどとは思わなかったけれど映像で振り返ると、最初の”Growin’ Up”からアンコール最後の”夏が来た!”まで実に充実した内容のライブだったと言わざるをえない。特に、21曲で30分を超える「ウルトラ・メドレー」は一世一代の名演だ。

また、この映像で楽しみにしていたアンコールの5曲について触れたい。最初の”JUMP”からすでに、何度か声を詰まらせる。いまにも泣き崩れそうになるのをこらえながら歌い続ける姿には会場でも感動したけれど、映像で彼女を表情をアップで観るとたまらない気持ちに再びさせられる。

スタジアムを縦断する時、「ラストの曲」の”Lovin’ You”を歌ってしばらく立ちつくして歓声を聴いていた時、本当に最後の”夏が来た!”を歌いながらスタジアムから立ち去っていく時、いったい彼女の胸に去来していたものは何なのだろう。泣きはらした彼女の大きな目を見ながら、そんなことがずっと頭に浮かんでいた。

20周年のスタジアム・ライブを見事に締めくくった素晴らしい記録である。

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