しばらく土日がつぶれるため、昨日に引き続いて休んだ。

昼はラーメン訪問や展覧会を見たあと、夕方に部屋へ戻りテレビをつける。ちょうどABCテレビ「NEWS ゆう+」が放送されていた。その中で「急成長!アラフォー男性の美容市場」という特集が組まれていた。内容は、いまアラフォー世代と言われる人たちの男性層で美容関係の商品がよく売れている、というものである。下着メーカーのワコールは、昨年発売した男性用機能性下着「クロスウォーカー」が予想の20万枚を大幅に上回る87万枚を売り上げている。男性化粧品の大手であるマンダムはアラフォー世代をターゲットにした「ルシード」シリーズを開発し、パナソニックは男性用の美容家電をすでに12種類も発売しているという。

これだけのニュースだったら、男性も美容への関心が強くなったんだねえ、くらいしか関心をもたなかっただろう。だが、番組内で「アラフォー世代」についてこのような側面があることを説明され、考えが急に変わった。

「現在のアラフォー男性は、年齢でいうと35歳から44歳。915万人の人口がいます。この世代の特徴は、青春時代にバブル期を体験。DCブランドに身を包み、『男は外見』と言い切っていました。この世代が中年を迎え、市場としての魅力が生まれたのです。」(番組の公式サイトより引用)

そうか。「アラフォー世代」というのは、イコール「バブル世代」のことだったのか。これを知ったとき、急にアラフォーという言葉が私の中で身近になった。

人間は、生まれて大人に成長し、老衰して死を迎える、という一生のパターンは誰も変わらない。しかし生まれた時代の環境による影響はそれぞれの世代で異なってくる。良くも悪くもバブル期は特殊な時代だった。そのころに青春を過ごした40代前後の人たちが、それ以前以後の人たちと趣味嗜好が似ているはずもないのは当然といえば当然である。

そう考えると、バブルより少しズレた私(現在33歳)たちの世代は、アラフォーとはまた異なる青春時代を過ごしたことになる。高校を出るころ(95年)は阪神大震災、地下鉄サリン事件といった悲惨な事件が相次いで起きた。また、ちまたで「就職難」と言われだしたのもこのあたりからである。

こうした(あまり明るくない)青春を過ごした世代は、今度はどんなトレンドを起こすのだろうか。当事者ながら、それはよくわからない。

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