出町柳へ行く途中、傘が飛ばされそうになるほど風が強くなってきた。台風6号が明日にも近畿に上陸するかもしれないという噂が流れる中、京阪電車で中之島の大阪国際会議場へ向かう。中島美嘉のライブである。本音をいえば今あまり出歩きたい心境ではないけれど6月ごろ既にチケットを取ってしまったから仕方ない。しかもチケットはオークションを利用して8000円で手に入れたものだ(定価は6800円)。
中島美嘉に関しては、昨年に大阪城ホールでデビュー10周年記念ライブを観るはずが彼女が耳の病気療養のため中止になってしまった。そういうこともあって、その続きを観ないと気持ちがおさまらないなあと思って無理やりチケットを取ったのである。席は1階真ん中の一番左端だった。ステージには幕がかかっていて、ツアー名の「THE ONLY STAR」と白っぽいネコのシルエットが映し出されている。そのネコは10分ごとくらいに少し動いていたのでスライドではなく動画だったのだろう。そして午後6時43分に明かりが消えて、仮面を被ったピエロのような人が一人で不気味なパントマイムしばらくしてから開演となる。
1曲目はなんだろうなあと思っていたら、ニュー・オーリンズで録音された”All Hands Together”だった。アラン・トゥーサンが参加しているこの曲を聴くたびドクター・ジョンの”アイコ・アイコ”を連想してしまう。これを一発目にもってかなくてもと思う一方、観客と手拍子を一緒にしたいがために選んだのかなとも思った。しかし続くは昨年10月の幻のライブで1曲目に歌われるはずだった”GLAMOROUS SKY”である。これを最初にもってくるべきだったのでは?とこの辺の意図はわからなかった。
mixiのコミュニティでも多くの人が指摘しているけれど、声の調子はかなりおかしかった。6月下旬から7月上旬の7公演を延期していたくらいなので大阪も大丈夫かと不安だったけれど、昨日(7月18日)ではアンコールもなかったという。ドクターストップも出たという噂も出ていたし、かなり無理をしての敢行だったのは間違いない。昨年に休業をし、こないだも公演中止をしていたからこれ以上は休めないということか。
それ以外では、総じていつものツアーと同じような展開だった。観客の声に答えるグダグダのMCのところでは、
「かわいい!』
「まつ毛ちょうだい!」
(女性から)「結婚して!」
と好き放題いろいろ言われているのにいちいち返事をしていた。しかし本人にしてみれば喋りが苦手なので客と応対しているほうがラクだとかつて話していた。またなにを思ったのか観客全員でウエーブを2回させられた。ウエーブをしたのは渡辺美里のライブくらいである。本編最後の”雪の華”では1コーラス目でマイクを客席に向ける。悪いな、字幕スーパーがないと私は歌えないんだよ。
ふと後ろですすり泣く声が聞こえていたので振り向くと、後ろの女性が涙ぐんでいた。涙というのはウエーブをした後でも出てくるんもんなんですか。ただ、昨年の休業について触れながら歌った”A MIRACLE FOR YOU”は気持ちがこもっている感じで、私にも胸に迫るものがあった。自分も現在はあまり良い精神状態ではないので、ふとした時にこの曲を思い出すような気がする。
アンコールのMCで震災について触れる場面があり、その時に”ALL HANDS TOGETHER”が05年に大型ハリケーン「カトリーナ」で被災したニューオリンズのために制作したチャリティ・ソングだったことを話していた。ああ、すっかりその事実を忘れていたけれど、だからこの曲を冒頭にもってきたのかなと今さら気づかされる。
終演後はステージからマイクなしで「ありがとうございました!」と最後の力を振り絞って観客にお礼をいってこの日のライブが終わる。振替公演は9月に行われるためライブはこれで一段落ということか。お疲れさま。今度はお互い(?)ベストな状態で再会できればと願う。しかし彼女はともかく、私は駄目かもしれないなあ。最後に演奏曲目を記す。
【演奏曲目】
(1)ALL HANDS TOGETHER
(2)GLAMOROUS SKY
(3)LIFE
(4)BABY BABY BABY
(5)ALWAYS
(6)一番綺麗な私を
(7)流れ星
(8)メドレー:愛している/ORION/STARS/愛してる
(9)16
(10)SONG FOR A WISH
(11)CANDY GIRL
(12)SPIRAL
(13)LONELY STAR
(14)I DON’T KNOW
(15)DANCE WITH THE DEVIL
(16)雪の華
(アンコール)
(17)Dear
(18)A MIRACLE FOR YOU
中島美嘉に関しては、昨年に大阪城ホールでデビュー10周年記念ライブを観るはずが彼女が耳の病気療養のため中止になってしまった。そういうこともあって、その続きを観ないと気持ちがおさまらないなあと思って無理やりチケットを取ったのである。席は1階真ん中の一番左端だった。ステージには幕がかかっていて、ツアー名の「THE ONLY STAR」と白っぽいネコのシルエットが映し出されている。そのネコは10分ごとくらいに少し動いていたのでスライドではなく動画だったのだろう。そして午後6時43分に明かりが消えて、仮面を被ったピエロのような人が一人で不気味なパントマイムしばらくしてから開演となる。
1曲目はなんだろうなあと思っていたら、ニュー・オーリンズで録音された”All Hands Together”だった。アラン・トゥーサンが参加しているこの曲を聴くたびドクター・ジョンの”アイコ・アイコ”を連想してしまう。これを一発目にもってかなくてもと思う一方、観客と手拍子を一緒にしたいがために選んだのかなとも思った。しかし続くは昨年10月の幻のライブで1曲目に歌われるはずだった”GLAMOROUS SKY”である。これを最初にもってくるべきだったのでは?とこの辺の意図はわからなかった。
mixiのコミュニティでも多くの人が指摘しているけれど、声の調子はかなりおかしかった。6月下旬から7月上旬の7公演を延期していたくらいなので大阪も大丈夫かと不安だったけれど、昨日(7月18日)ではアンコールもなかったという。ドクターストップも出たという噂も出ていたし、かなり無理をしての敢行だったのは間違いない。昨年に休業をし、こないだも公演中止をしていたからこれ以上は休めないということか。
それ以外では、総じていつものツアーと同じような展開だった。観客の声に答えるグダグダのMCのところでは、
「かわいい!』
「まつ毛ちょうだい!」
(女性から)「結婚して!」
と好き放題いろいろ言われているのにいちいち返事をしていた。しかし本人にしてみれば喋りが苦手なので客と応対しているほうがラクだとかつて話していた。またなにを思ったのか観客全員でウエーブを2回させられた。ウエーブをしたのは渡辺美里のライブくらいである。本編最後の”雪の華”では1コーラス目でマイクを客席に向ける。悪いな、字幕スーパーがないと私は歌えないんだよ。
ふと後ろですすり泣く声が聞こえていたので振り向くと、後ろの女性が涙ぐんでいた。涙というのはウエーブをした後でも出てくるんもんなんですか。ただ、昨年の休業について触れながら歌った”A MIRACLE FOR YOU”は気持ちがこもっている感じで、私にも胸に迫るものがあった。自分も現在はあまり良い精神状態ではないので、ふとした時にこの曲を思い出すような気がする。
アンコールのMCで震災について触れる場面があり、その時に”ALL HANDS TOGETHER”が05年に大型ハリケーン「カトリーナ」で被災したニューオリンズのために制作したチャリティ・ソングだったことを話していた。ああ、すっかりその事実を忘れていたけれど、だからこの曲を冒頭にもってきたのかなと今さら気づかされる。
終演後はステージからマイクなしで「ありがとうございました!」と最後の力を振り絞って観客にお礼をいってこの日のライブが終わる。振替公演は9月に行われるためライブはこれで一段落ということか。お疲れさま。今度はお互い(?)ベストな状態で再会できればと願う。しかし彼女はともかく、私は駄目かもしれないなあ。最後に演奏曲目を記す。
【演奏曲目】
(1)ALL HANDS TOGETHER
(2)GLAMOROUS SKY
(3)LIFE
(4)BABY BABY BABY
(5)ALWAYS
(6)一番綺麗な私を
(7)流れ星
(8)メドレー:愛している/ORION/STARS/愛してる
(9)16
(10)SONG FOR A WISH
(11)CANDY GIRL
(12)SPIRAL
(13)LONELY STAR
(14)I DON’T KNOW
(15)DANCE WITH THE DEVIL
(16)雪の華
(アンコール)
(17)Dear
(18)A MIRACLE FOR YOU
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