22連勤を終えて、今日は丸1日休みを取った。京都市内をフラフラして天丼や鯛焼きなどを食べて過ごす。その合間に、次の日曜日に行われるライブのチケットをファミリーマートで発券する。渡辺美里のデビュー・アルバム「eyes」(85年)の収録曲全てを演奏する企画
「名盤ライブ」のチケットだ。

先ほどネットで売れ行きを確認してみると、大阪公演は全てが「◯(余裕あり)」という状態だった。チケット代が1万5000〜1万7000円という通常のライブの倍くらいの高額設定、Zepp Osakaという大きな会場、しかも1日に2公演という商売っ気の強いものにしたのがこの結果をもたらしたのだろう。

私自身は今年の横浜アリーナでのライブ(1月9日)へ向かう直前に新宿あたりで携帯をいじっている時に、FacebookかTwitterでこの件を知った。しかしこのチケット代は正直いって二の足を踏む思いがした(と言いながら、横浜から帰ってすぐに申し込み手続きを取ったが)。

しかしながら、今回のライブは多くの点で非常に貴重な経験のできるのは確実だ。今日はそのあたりについて触れてみたい。そして「行きたいけれどチケット代が・・・」と躊躇している方に再考を促すことを目的としている。

おそらくデビュー時からこの人のライブを観ているごく一部のファンを除けば、「eyes」に入っている曲を生で聴いたのは3曲になるのではないかと思う。2枚目のシングルである”Growin’ up”、タイトル曲の”eyes”、そして”悲しいボーイフレンド”はことあるたびに取り上げられてきた。これらはそれなりにライブに通っていた人は聴くことはできたはずである。

私は92年に初めてライブを観てから、都合25年ほど生で観る機会を得ている。その間にフル
コーラスで聴けたのは4曲、もしくは5曲である。先ほどの3曲に加えて、2004年8月7日に西武ドーム「Misato BlueButterfly 19th」にて”きみに会えて”を聴いている。

そしてかなり記憶が曖昧になっているのが「うたの木 Fragile」の大阪公演(2000年10月15日、Zepp Osaka)の”死んでるみたいに生きたくない”だ。私の中ではこれはメドレーのような形で披露され全編は歌われなかったのではないか?とずっと思っていた。しかしこの文章を書くために当時のライブ・レポートなどを参考にしたのだが、どうもフル・コーラスで演奏されたようなのだ(メドレーだったらそのような注釈があってしかるべきだから)。もう16年前のことなので自信もない。

そういうわけで私が「eyes」の曲をライブで聴いた数は、フル・コーラスでは4曲もしくは5曲ということになる。

あとは2005年8月6日、最後の西武ライブ「MISATO V20 スタジアム伝説~最終章~ NO SIDE」で披露されたメドレーの中で”18歳のライブ”が少しだけ歌われた。25年間もライブを観続けてきて、生で聴けたのはたったこれだけなのである。

だから、今回の「名盤ライブ」でアルバム全11曲が全て披露されるというのは、この人のキャリアにとっての一大事であるし、観る側にとっても非常に貴重な公演になるのだ。正直いって、昨年行われた47都道府県ツアー及び大阪フェスティバル、年明けの横浜アリーナでのライブまで観て「いつも通りでした」という感想しか出てこなかった身としては、この「名盤ライブ」がデビュー30周年という区切りにふさわしい企画がここでようやく出たという思いがする。

何度も書いているが、私自身はもうこの人の活動について期待めいたものを抱いていない。そんなことを望んでも裏切られることが圧倒的に多かったから、そうした思いもある時点で断ち切ったのだ。実際、ライブなどから遠ざかった人たちはそのような失望をともなったのだろうと「元・信者」としては想像してしまうのである。

だが、今回は「eyes」の曲が全て披露されるということだけは確かであり、それだけに「期待」をすることはできる。そして、これはもう「今回限り」といって間違いない。また、こうした企画めいたものをこの人が試みたことも実に貴重である。もしチケット代だけが問題なら、もう迷うことはないのではないだろうか。

私自身も、この25年間の中でも得難い体験ができるという「期待」を抱いて、3月20日を臨むつもりである。一人でも多くの人とこの日を共有できれば幸いである。

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