オークションで落札したヴァン・モリソンのライブ・ビデオ「ザ・コンサート」(90年、現在廃版)が家に届いた。

ザ・バンドの解散コンサートの模様をおさめた「ラスト・ワルツ」で一曲しかその姿を見なかったヴァンの映像が90分も入っているのだから、満足しないわけがない。

編集は非常にスムーズでMCの部分はほとんどなく、演奏と歌が淡々と進行していく。照明は控えめで、ヴァン本人も派手なパフォーマンスが無く歌に専念している。そこにジョージィ・フェイムやニール・ドリンクウォーターなどがバックでサポートをする。はっきり言って地味なのだが、観ているうちにじわじわとその世界に引き込まれていく。こんなライブをほかにする人がいるかなと考えていると、ボブ・ディランの名前が思いうかんだ。何一つしゃべらぬまますべての演奏を終えた01年のライブもこのビデオのような雰囲気だった。

いまはそんなことを言う気持ちはないけれど、ヴァン・モリソンの音楽は本当に長い間聴いてきたし、世界一の歌手だと思っていた。のめりこんでいなければ、その作品を30枚以上も集めているはずがない(60年代から定期的に活動しているので枚数が多い)。最近もジャズ・レーベルの名門であるブルー・ノートより新作を出し、相変わらず衰えの見せない姿を見せている。

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