まもなく8年ぶりに来日公演をおこなうデヴィッド・ボウイの新作を聴いている。ボウイといえば、自分がまだ音楽を聴きだして間もない頃に同級生からCDを借りたのでよく印象に残っているが、はっきりいって大嫌いだった。いまとなってはどの辺が嫌いだったのかを説明するのは困難であるけれど、声も曲調も見た目も総べてが苦手だった。

しかしボウイの大好きな同級生はしばらくしてから、性懲りもなく私になんと2枚組ベスト「ザ・シングルス・コレクション」を無理矢理貸してくれたのである。借りた手前聴いてみたけれど、やっぱり体に入ってこない音楽だと感じた。だがそれでも聴いているとけっこう気に入ってしまうという事態も起きる時がある。いつの間にか“スペース・オディティ”も“チェンジズ”も“ヤング・アメリカン”も好きになっていた。というか、ボウイに対する拒否反応はなくなっていた。いまから11年前の話である。

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