夕方、会社から帰ったら大家さんが話しかけてきた。

「渡部さん、犬(大家さんの飼っているコロちゃん)の声がうるさくなかったですか?」と聞いてきたのである。「いや、別に」と答えると、「昨日の午後、死んだんや」と言われる。

いまの部屋に入居したのが02年の3月だった。下に大家さんがいるので挨拶しようと玄関を開けたら、ワンワンと鳴きながらコロちゃんが出てきたことを今でもよく覚えている。そのときはまだまだ元気だったが、今月の中頃から急に寝たきりになった。顔つきもいままでとまるっきり違っていた。死相というものだろうか。

16年くらい生きたと大家さんが言っていた。それだけ永く連れ添った犬が亡くなった気持ちはどれほどのものなのだろうか。

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