昨日のアートコンプレックスの渡辺美里のライブは、ある美里のファンサイトの「チケット掲示板」を通じて入手したものである。それ以来、そのサイトにたびたび訪れていたのだけれど、管理人の日記にこんなことが書かれていた。

「ニューヨークテロの頃から、病気になって、動けなくなり、眠れない日々が、延々と続き、働けなくなって、そのまま、もう3年も働いていない。」

そして、リハビリを兼ねてこのサイトの運営を始めたというのである。そして、

「どうしても一歩前に、足を踏み出せない。本当は、美里のライブに行くのも、やっとです。ディナーショーなんて、夢の夢です。毎日記事を書いて、美里のサイトを作っても、美里に会えるわけじゃない。」

その日記に対して、たくさんの返信が返っていた。励ましの言葉とか、自分の同じような境遇にあるとか・・・。そういうのを眺めているうちに、「では、自分はどうだろう」という思いがめぐってくる。

体は特に悪いというわけではないし、いちおう安定した収入も入っている立場である。そして、時間の都合をつけてライブにも通っている。恵まれているといえば、恵まれている。しかし、だからといって現状に満足しているわけではない。

まだ正式な日時は決まっていないものの、来年に来日が予定されているU2のボノは「前向きでいるというのは簡単なことではないんだよ」というようなことを、どこかのインタビューで語っていた。この美里ファンサイトの管理人のような人に面と向かって何かを言うことはおそらくできないけれど、そんなボノの言葉を思い出した。

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