毎週聴いているわけではないけれど、日曜日の午後2時に放送されている「山下達郎のサンデーソングブック」を聴いてみた。今年は山下や大貫妙子が所属していたバンド、シュガーベイブ(SUGAR BABE)がデビュ−アルバム「ソングス」(75年)を出してから30年経つという。そこで大貫をゲストに迎えて当時のことを語り合う内容に今日はなっていた。

シュガーベイブ当時は悲惨な時代だったことは山下の話で何度か聞いたことがある。売れなかったこと、自分たちの音楽性が理解されなかったことなど色々大変だったようだ。しかし、まさか「ソングス」が何枚出荷されているのか正確な数が把握できないというのは知らなかった。「ソングス」を出したのは「エレック」というレコード会社で、今でいうインディーズである。そして「ソングス」を出した3ヶ月後にエレックは倒産したため、そのゴタゴタに巻き込まれたということだろう。

山下の話では、「ソングス」の実売枚数は7000枚くらいだと言っていた。「くらい」という表現がなんだか悲しい。しかも印税は1円ももらえなかったという。現在ではシティ・ポップスの名盤という評価が確立しているこのアルバムには華々しい逸話は全然無いようだ。

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