朝のテレビ番組「スーパーモーニング」では、04年の長者番付の1位になったサラリーマンの話題でもちきりだった。年収100億円だと日給がいくらになる、というようなくだらない話を延々と続けている。

そのなかでもっとも現実味のなかった話が、時給計算である。なんと1日あたり8時間労働と考えて計算しているのだ。

100億をかせいでいる人が1日8時間労働だって?

見当違いもはなはだしい。おそらく倍の時間は働いているだろう。そして株価や地価の上り下がりに四六時中振り回され、自分の地位がおびやかされることを恐れ、気の休まる暇もない生活を送っているに違いない。大金をいくら持っていても、とても豊かな暮らしぶりではないのだ。マネーゲームの勝利者とはそういうものである。

現実にある負の部分を目を向けることなく、メディアは100億円の年収ばかりを強調し、成果主義を礼賛する始末だ。そんな連中が、同じく金儲けしか考えていないライブドアの社長を批判することなどできるのか。自分からは、両者は同じ穴のムジナにしか見えないのだが。

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