全国的に猛暑が続いている中、京都市内も例外ではなかった。こんな日に京大西部講堂で「放〜至楽〜」というイベントでeastern youthが出るというので見に行った。しかし開場時間が午後2時で、開演が午後3時からである。

6組もミュージシャンが出て、eastern youthは最後である。現地に行くとタイム・テーブルが置いてあったので見ると、なんと7時45分となっている。2時から待っていたとしたら6時間近くかかる。この炎天下でそこまでしていられないと判断し、いったん部屋に戻って午後5時半ごろ再び会場に来た。すでに客がいっぱいかもしれないと思いながら中に入ったら、それほど人はいなかった。せいぜい100〜150人くらいだろう。ちょうど入った時に、東京のnemoというバンドが演奏を始めるころだった。「eastern youthじゃありません」といったバンドのメンバーの一人は、確かに丸坊主だった。ひたすらノイズを出し、そこにほとんど絶叫という感じのボーカルが入るというスタイルで、40分ほどの演奏に付き合うのは正直いって辛かった。途中から参加したのはつくづく正解だったといえる。

nemoが終わってから続々と人が入ってくる。無戒秀徳アコースティックエレクトリックの登場である。eastern youthよりもこちらを目当てにした人が多かったのかもしれない。私は01年のスーパーチャンクの前座で観たナンバーガール以来である。現在のバンドであるZAZEN BOYSと何が違うかといえば、無戒ひとりだけですべて演奏している。基本はアコースティック・ギターやエレキ・ギターによいるトーキング・ブルースという感じだったが、女性をステージに上げて「無戒ちゃんステキ」などとマイクでしゃべらせた声を編集して使ったりと即興的な部分も取り入れていた。こちらも40分くらいの演奏だった。

それから20分ほどのセット・チャンジがあり、ついにeastern youth の出番である。いつのまにか人も200人くらいにふくれあがっている。

「長〜い長い、暑〜い暑い1日。ようやく日が暮れました。あと1バンドお付き合いください。」という吉野のMCで1曲目”砂塵の彼方へ”が始まった。最初は、さきほどの無戒秀徳よりも音が悪く感じる部分もあったが、2曲目の”黒い太陽”あたりからだんだん調子があがってくる。会場が暑くて、去年の同じ頃に神戸のような出来の悪いライブになりそうな不安はすぐに払拭された。

アンコールの時に吉野が、このイベントは女の子2人で実質仕切っていることに触れて、回数を重ねて西部講堂まで行ったのは凄いと彼女らを讃えて”夏の日の午後”を演奏した。その時にダイブをした人が出てきたので、ダイブなどが嫌いな吉野にはどう映ったのだろうかと不安になった。

曲目については以下を記すが、”今日”を除いてはすでに聴いたことのある曲ばかりだった。”黒い太陽”は私の行ったすべてのライブで聴いたような気がする。最近のeastern youthのライブで気になるのは演奏する曲目が限定されている点である。私のように飽きもせず彼らのライブに喜べるような人以外は、ライブ会場から遠ざかっていっているような気がしてならない。ともかく8月の大阪でのライブもチケットをすでに取っている。

(演奏曲目)
(1)砂塵の彼方へ
(2)黒い太陽
(3)今日
(4)雨曝しなら濡れるがいいさ
(5)いずこへ
(6)敗者復活の歌
(7)矯正視力〇・六
(8)スローモーション
(9)Don Quijote
(10)夜明けの歌
<アンコール>
(11)夏の日の午後

コメント

お気に入り日記の更新

最新のコメント

日記内を検索