今日は終戦記念日ということで、テレビでも色々とそれに関する番組を放送していた。これまでに戦争に関する特番は観た記憶がない。しかし、今日はなんとなくNHKでの番組を何時間も観ていた。

番組の内容をおおざっぱにいえば、いろいろな立場の人がスタジオでいろいろ意見を言うという、いかにもNHKといった趣きのものだった。「”南京事件”も創始改名もみんな幻だ」という人から、「扶桑社の教科書が検定に通るなど信じられない」という人までいる。さらに、中国、韓国、タイなどの外国人も加わって、それぞれの立場から意見を述べていた。せっかくの機会なので、自分のいまの歴史観なども書こうと思う。

少し前までは、天皇制も靖国神社も無くなった方が良いと考えていた。それが民主主義にとっては理想だと信じていたからである。しかし、小泉政権のもとで中曽根康弘や野中広務や亀井静香などがバンバン切り捨てられて急激な世代交代が進んでいる光景を見ているうちに、自分にとって悪いと思っているものをバッサリ切り捨ててスッキリするというやり方が正しいとは思えなくなってきたのだ。

美点も汚点もあってこそ人間の歴史であるし、そうした両面を引きずって生きることが歴史認識というものではないだろうか。靖国神社を軍国主義の象徴と考える人も、憲法9条が日本を駄目にしたと考える人も、一歩引いてみて、お互いの存在意義を考えてほしいと願う。

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