テレビドラマ「電車男」第11回（最終回）

ついに連続11週間つきあってしまった。最終回は90分の拡大である。

「掲示板を見てください」という携帯電話に残した電車のメッセージを聞いて、エルメスはパソコンで「Aちゃんねる」を覗く。そこには、電車の中で酔っぱらいにからまれていたエルメスを助けたことで二人が出会って以来の、電車の書き込みが延々と書かれていた。それをずっと読み、電車がどのような考えで彼女と接していたことを知りエルメスは涙を流す。しかし原作では、掲示板の存在をエルメスが知るのは電車が告白した後なのだが。

それから二人はなんとか再会して、秋葉原のビルの屋上にのぼって、そこで電車はエルメスに告白する。映画ではこのあたりで終わってしまうのだが、この時点でまだドラマは1時間くらい残っている。それからは電車とネットの住人とのやり取りが展開された。

晴れてエルメスと結ばれてネットの住人に祝福を受ける。しかしそれ以降も電車は掲示板の書き込みをしようとするが、ネットの住人の反応は冷たい。それは当たり前の話で、ここは毒男の掲示板であり、恋人のできた電車はもはや仲間でもなんでもないからである。それを悟り、電車も掲示板を卒業する決意をする。そして掲示板の書き込み限界数である1000件目が近づく。ネットの住人は、最後は電車が書き込めと言う。そして、最後の書き込みは、

「このスレまじで魔力ありすぎ・・・おまいらにも光あれ・・・」

だった。これは、電車が最初に掲示板で書き込みをしたセリフである。こうしてドラマが終わった。

紆余曲折があり原作から大きくかけ離れた展開ばかりだったテレビドラマだったけれど、最後は原作のイメージに近い感じで終わったのは意外だった。しかし、10月6日にも2時間の特番があると告知が出てくる。これ以上、何が続くのだろうか。おそらく観るだろうけど。