テレビ朝日系列で毎朝8時から放送されている「スーパーモーニング」を観ていた。この前の衆議院選挙で自民党が歴史的な大勝をしたことを受けて、現在の小選挙区制度などの問題について取り上げていた。

そのとき、レギュラーで出演している弁護士の橋下徹が、社民党や共産党といった少数派の意見を聞く必要があるのか、というような暴言を吐いた。これには周囲から批判を浴び、司会の渡辺宜嗣にまでも、それは暴論だ、と言われる始末である。

確かに過半数以上取った政党が政治を主導権を握るのは民主主義の論理では当然ではある。しかし少数派の意見もくみ取って十分に議論をしながら進めていかなければ、なにごともろくな結果にはならない。ナチスも旧日本軍も、ダイエーなどのバブルに乗った企業もみんなそうではないか。

難しい試験を通って弁護士になり、いくつもテレビ番組でレギュラーを持っている橋下は、いわば「選ばれた人間」にはちがいない。しかし、少数派の意見など切り捨てても良いという発言は、選民思想を持つ者ゆえのオゴリとしか思えない。

今度の選挙結果について、自民党が勝ちすぎたと感じている人は多いと何かのテレビのアンケートで見た。お前らが投票したからこんな結果になったんだろう、と思う一方で、こうした民意の方が橋下のような人間よりもよほど健全な感覚を持っているともいえよう。

どのみち、こんな感覚しかもっていない橋下は早晩メディアから消えていくだろうが、今日の彼の発言にはかなり頭に来た。

また、あんな人間に発言の機会を与えるメディアの責任も指摘しておきたい。

ただ悲しいことに、橋下のような人間はマスコミや有識者の中には少なくないらしい。

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