ニール・ヤング「プレーリー・ウィンド」
2005年10月31日 CD評など
ニール・ヤング CD ワーナーミュージック・ジャパン 2005/10/26 ¥3,480
ザ・ペインター
ノー・ワンダー
フォーリング・オフ・ザ・フェイス・オブ・ジ・アース
ファー・フロム・ホーム
イッツ・ア・ドリーム
プレーリー・ウィンド
ヒア・フォー・ユー
ディス・オールド・ギター
ヒー・ワズ・ザ・キング
ホエン・ゴッド・メイド・ミー
ニール・ヤングのアルバムで初めて買ったアルバムは、おそらく「アンプラグド」(93年)だと思う。初めて聴いた時の率直な感想は、パイプオルガンで演奏された”ライク・ア・ハリケーン”以外はほとんど印象に残っていなかったと思う。それでも彼を興味を失わなかったのは、当時よく聴いていた佐野元春がニールを高く評価していたからである。そして、その次に買ったアルバムは、かの「アフター・ザ・ゴールド・ラッシュ」(70年)である。これは佐野にとってのニ−ルのベスト・アルバムと彼の自著「ハートランドからの手紙」の中で述べられている。私も、ニ−ルのベスト・アルバムは何か?と尋ねられたら、おそらくこのアルバムを挙げるだろう。
ニール・ヤングというのは非常にわかりにくい表現者である。どうしてわかりにくいかといえば、何を考えてアルバムを作っているのか理解できないという意味である。ファンにはことさら必要ない話だが、ニール・ヤングはとてつもなく素晴らしいソング・ライターである。彼がパッとギターをつまびいただけで、もう私たちは満足してしまうほどである。しかし、そんなファンを喜ばせるようなアルバムをなかなか作ってくれないのだ。10年ほどのファンをしている自分にとっても、この間に優れたアルバムがあったかと言われたら、ちょっと困ってしまうほどである。優れたアルバムはあるが、決定打にはかけるといえば適当だろうか。それはそれでニール・ヤングらしい、といえばそれまでなのだが。
しかし今回は違う。アコースティック主体の音づくり、楽曲、コーラス、どれも素晴らしい。アルバム全体から彼の魅力が伝わってくるのである。どこに出しても恥ずかしくない傑作である。こういう作品に出会うと、ずっと彼のファンをしていて良かったとつくづく思えてくる。
また、この「プレーリー・ウィンド」は72年の大ヒット作「ハーベスト」、92年の「ハーベスト・ムーン」に連動する「3部作」という位置づけがされている。そんなこともあり今年の後半の話題作の一つになること間違いない。
ザ・ペインター
ノー・ワンダー
フォーリング・オフ・ザ・フェイス・オブ・ジ・アース
ファー・フロム・ホーム
イッツ・ア・ドリーム
プレーリー・ウィンド
ヒア・フォー・ユー
ディス・オールド・ギター
ヒー・ワズ・ザ・キング
ホエン・ゴッド・メイド・ミー
ニール・ヤングのアルバムで初めて買ったアルバムは、おそらく「アンプラグド」(93年)だと思う。初めて聴いた時の率直な感想は、パイプオルガンで演奏された”ライク・ア・ハリケーン”以外はほとんど印象に残っていなかったと思う。それでも彼を興味を失わなかったのは、当時よく聴いていた佐野元春がニールを高く評価していたからである。そして、その次に買ったアルバムは、かの「アフター・ザ・ゴールド・ラッシュ」(70年)である。これは佐野にとってのニ−ルのベスト・アルバムと彼の自著「ハートランドからの手紙」の中で述べられている。私も、ニ−ルのベスト・アルバムは何か?と尋ねられたら、おそらくこのアルバムを挙げるだろう。
ニール・ヤングというのは非常にわかりにくい表現者である。どうしてわかりにくいかといえば、何を考えてアルバムを作っているのか理解できないという意味である。ファンにはことさら必要ない話だが、ニール・ヤングはとてつもなく素晴らしいソング・ライターである。彼がパッとギターをつまびいただけで、もう私たちは満足してしまうほどである。しかし、そんなファンを喜ばせるようなアルバムをなかなか作ってくれないのだ。10年ほどのファンをしている自分にとっても、この間に優れたアルバムがあったかと言われたら、ちょっと困ってしまうほどである。優れたアルバムはあるが、決定打にはかけるといえば適当だろうか。それはそれでニール・ヤングらしい、といえばそれまでなのだが。
しかし今回は違う。アコースティック主体の音づくり、楽曲、コーラス、どれも素晴らしい。アルバム全体から彼の魅力が伝わってくるのである。どこに出しても恥ずかしくない傑作である。こういう作品に出会うと、ずっと彼のファンをしていて良かったとつくづく思えてくる。
また、この「プレーリー・ウィンド」は72年の大ヒット作「ハーベスト」、92年の「ハーベスト・ムーン」に連動する「3部作」という位置づけがされている。そんなこともあり今年の後半の話題作の一つになること間違いない。
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