ジョイ・ディヴィジョンは終わらない
そういえば、ジョイ・ディヴィジョン(Joy Division)の新しい音源が日本盤でも出たのではないだろうか。ふとそんなことを思い出し、JEUGIA三条本店に自転車で向かった。1枚だけだが、目当てのアルバム「Let The Movie Begin」が置いてあった。迷わずレジに持っていったのは言うまでもない。

「IAN CURTIS 25 ANNIVERSARY LIMITED EDITION IMPORT CD」というシールがCDケースに付いている。この「Let The Movie Begin」はジョイ・ディヴィジョンの中心人物だったイアン・カーティスの没後25周年を記念したアルバムだ。

中身は非常に変則的な内容となっている。スタジオ・デモとライヴ音源が中心なものの、その間にメンバーのインタビューが挿入されている。よってスッと聴きとおすことのできる類の作品ではない。さらにいえば、日本盤は作品解説が付いているだけで、対訳は一切ない。よってインタビューの内容もさっぱりわからないのは残念だ。自分はいつも日本盤を買ってしまう人間なので、今回もそうしただけであるが。端的にいえば、マニア向けの音源である。

しかし私はオリジナル・アルバムのみならず、ライブ・アルバム、未発表音源、ボックス・セットまで所蔵している熱心なファンなので、こうした音源がでてくるのは非常に嬉しい。ニルウ゛ァーナ、ナイン・インチ・ネイルズ、ペイウ゛メント、モグワイなど、後進のアーティストに絶大な影響を与えてきたジョイ・ディヴィジョンが、いまも評価を受けているからこそこうした作品がでてくるのだろう。

私の話をすれば、ジョイ・ディヴィジョンを初めて聴いたのは98年ごろだったと記憶している。かの2枚目の(そして、イアンの遺作となる)アルバム「クローサー」に接した時の衝撃はいまだに忘れがたい。そして彼らの音楽は、現在も目に見えない力を自分に与えてくれる。

内容はもちろんのこと、このジャケットも実に素晴らしいではないか。陰鬱な背景に、目をひんむいているイアン・カーティスの姿。これを見ているだけでもジョイ・ディヴィジョンの音楽を雄弁に語っているようでしかたない。

最後に、このアルバムは全世界で5000枚限定であることも付け加えておく。

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