春闘における企業からの回答が一斉に発表され、大企業では景気の良い話が続々と飛び出した。トヨタ自動車は賃上げ月1000円、年間一時金237万円の満額回答で、電機業界も軒並み5年ぶりの賃上げがなされた。

一方、鉄鋼や造船重機は今春の賃上げは無しであり、業種ごとに結果の格差が出てくるようになってきた。中小企業に至っては、景気の浮上など関係ないと思われる。

かつての横並びな回答が無くなった理由は、考えてみれば簡単なことで、企業に能力主義・成果主義が浸透して賃金体系の構造が根本的に変わってきたからだろう。定昇やベース・アップなどという仕組み自体が消えてしまえば、会社の業績が上がってもその恩恵を受けることなどできないのである。

最近は景気が良くなってきたという声をよく聞く。しかし、それで暮らしぶりが良くなるのは一握りの層だけだろう。

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