ソウル・フラワー・モノノケ・サミット CD リスペクトレコード
復興節
美しき天然
ラッパ節
聞け万国の労働者
デモクラシー節
貝殻節~アランペニ
がんばろう
東京節
竹田の子守唄

6月7日にソウル・フラワー・モノノケ・サミットが9年ぶりに新しいアルバム「デラシネ・チンドン」を出すとニュースで知った時には驚いた。

関西を代表するロック・バンド、ソウル・フラワー・ユニオン(Soul Flower Union)が阪神大震災の発生直後に、被災地でも演奏できるようにと結成したのがモノノケ・サミットである。公式サイトの説明には以下のことが記されている。

電気のない被災地で演奏するために、エレキギターを三線に持ちかえ、マイクの代りにメガホンで歌う。チンドン太鼓、和太鼓やチャンゴ、アコーディオンやクラリネットといった電気を必要としない楽器で、しかもお年寄り達のために沖縄、朝鮮、アイヌなどの民謡、戦前戦後のはやり唄などをレパートリーとし、どの曲も自分たちの解釈を加えて近世音楽のグルーブを持つ斬新な曲に昇華させている。

私はソウル・フラワー・ユニオンの良い聴き手ではない。いちおう1枚目のアルバムからしばらく作品を買ってはいたものの、01年の「スクリューボール・コメディ」から途絶えてしまった。彼らの拠点である関西にずっといながらライブは一度も足を運んでいない。ソウル・フラワ−・ユニオン名義の作品はもう買わないと思う。

しかし、モノノケ・サミットの作品だったら話は別である。ソウル・フラワー・ユニオンではとうてい出ない普遍的な味わいが作品に出てくると容易に想像がつくからだ。出荷日にアルバムを買うと約束しよう。

久しぶりに1枚目の「アジール・チンドン」(95年)を聴いてみたが、発売から10年以上経っているというのに全く色あせていないすごいアルバムである。もともと力のあるバンドに、楽曲(民謡や労働歌など)の持つ普遍的な魅力が重なったことでこれほどの傑作になったのだろう。

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