モリッシー「サウスポー・グラマー」(95年)
2006年4月25日 CD評など
モリッシー CD BMG JAPAN 1995/09/06 ¥2,548
ザ・ティーチャーズ・アー・アフレイド・オブ・ザ・ピューピルズ
リーダー・ミート・オーサー
ザ・ボーイ・レイサー
ジ・オペレイション
ダガンハム・デイヴ
ドゥ・ユア・ベスト・アンド・ドント・ウォーリー
ベスト・フレンド・オン・ザ・ペイロール
サウスポー
スミス時代よりもソロになってからのモリッシーの作品の方が優れているという声を聞いたことがない。たぶんそうだろうと私も思うけれど、最も多く聴いたアルバムはこの「サウスポー・グラマー」である。
95年、まだ札幌で予備校に通っていた頃、試聴器で聴いてバックの音が気に入り輸入盤を買ったことを覚えている。最初はなんだかいままでのモリッシーと違うような気がして気に入らなかった。しかし時間が経つうちに、そうした違和感が他の作品にはない魅力と思えるようになっていった。こうした印象は10年以上たったいまでも変わらない。
モリッシーを聴いたことがある人にはあえて説明する必要は無いけれど、彼の声の存在感というのは強力である。しかしそれがかえって楽曲やサウンドをかき消してしまうことがしばしばだ。モリッシーのアルバムがどれも一本調子に聴こえてしまうのはそのせいだろう。
この「サウスポー・グラマー」もまた同じような調子ばかりの曲は多いが、バンドの音がモリッシーの声に負けずに拮抗しているところが他の作品と大きく異なる。10分を超える曲が2つもあったり、ドラムのソロがやたらと続く曲があったりするのもバンドとの絡みを重視して作った結果といえよう。このアルバムはモリッシーというより「モリッシー・バンド」の作品といった方が適当かもしれない。
いかにモリッシーが凄いといっても、それを引き立てる人たちがあってその才能を発揮できる。このアルバムはそうしたことを教えてくれるのではないだろうか。
ザ・ティーチャーズ・アー・アフレイド・オブ・ザ・ピューピルズ
リーダー・ミート・オーサー
ザ・ボーイ・レイサー
ジ・オペレイション
ダガンハム・デイヴ
ドゥ・ユア・ベスト・アンド・ドント・ウォーリー
ベスト・フレンド・オン・ザ・ペイロール
サウスポー
スミス時代よりもソロになってからのモリッシーの作品の方が優れているという声を聞いたことがない。たぶんそうだろうと私も思うけれど、最も多く聴いたアルバムはこの「サウスポー・グラマー」である。
95年、まだ札幌で予備校に通っていた頃、試聴器で聴いてバックの音が気に入り輸入盤を買ったことを覚えている。最初はなんだかいままでのモリッシーと違うような気がして気に入らなかった。しかし時間が経つうちに、そうした違和感が他の作品にはない魅力と思えるようになっていった。こうした印象は10年以上たったいまでも変わらない。
モリッシーを聴いたことがある人にはあえて説明する必要は無いけれど、彼の声の存在感というのは強力である。しかしそれがかえって楽曲やサウンドをかき消してしまうことがしばしばだ。モリッシーのアルバムがどれも一本調子に聴こえてしまうのはそのせいだろう。
この「サウスポー・グラマー」もまた同じような調子ばかりの曲は多いが、バンドの音がモリッシーの声に負けずに拮抗しているところが他の作品と大きく異なる。10分を超える曲が2つもあったり、ドラムのソロがやたらと続く曲があったりするのもバンドとの絡みを重視して作った結果といえよう。このアルバムはモリッシーというより「モリッシー・バンド」の作品といった方が適当かもしれない。
いかにモリッシーが凄いといっても、それを引き立てる人たちがあってその才能を発揮できる。このアルバムはそうしたことを教えてくれるのではないだろうか。
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