BONNIE PINK Youichi Murata CD ワーナーミュージック・ジャパン 2006/05/10 ¥1,000

LOVE IS BUBBLE
オレンジ(live version)
Do You Crash?(live version)
LOVE IS BUBBLE(Instrumental)

昨年にあったツアーの大阪公演でBONNIE PINKは、いままでの自分を壊すような活動をしていきたい、というようなことを言っていたのを覚えている。95年のデビューから10周年を迎えたことを受けての発言であり、そこに自分の活動が停滞することを避けようとする意志を感じた。プロで10年も実績を積めばベテランと言われてもおかしくない。そうした人たちにとって創作がマンネリに陥るのは恐ろしいことだ。ただ、口で言っても実際に活動によって打破することは非常に困難なことである。それは、過去の表現者たちの活動を見ていけばわかる。

私がBONNIE PINKを素晴らしい、というか感心してしまうことの一つは彼女が有言実行をしてしまうことだ。その証拠の一つがこの新曲”LOVE IS BUBBLE”であり、この曲はいままでの彼女の歴史からはまったく想像がつかない展開のものとなっている。

村田陽一(オルケスタ・デ・ラ・ルス、米米CLUB、JAGATARAなどで活動したこともあるトロンボーン奏者およびアレンジャー)によるホーン・セクションが全面に出たアレンジはジャズ、それもビッグ・バンドを連想させる。あるBONNIE PINKファンがこの曲に対して「昭和歌謡」(具体的なミュージシャンを挙げれば椎名林檎とかエゴ・ラッピンとか)と言っていた。それはトーレ・ヨハンセンやミッチェル・フルームなどといった海外のプロデューサーと制作していた彼女の過去を思えば意外な展開といえる。

先月(4月23日)に代々木公園でのイベント「Earth Day Tokyo 2006」でのライブではホーン隊を加えて演奏していたというので、ステージ上においてもいままでとは変わった展開が観られそうだ。夏のライブへの期待感が少し増してきた。

カップリングについても触れておく。ライブ音源2曲は昨年9月におこなわれた東京および大阪公演のものである。そういえば、私はどっちも観たんだったな。

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