高校生の30%が1日に2時間以上も使っている。厚生労働省が今日発表した全国家庭児童調査はいまの子どもたちの一面を浮き彫りにした。

2時間ずっと電話でしゃべり続けているとは考えにくいので、1日の空いた時間で携帯をいじっている総時間がそのくらいになるということだろう。それでも、1日の平均通話時間が1分にも満たない私のような人間には考えられない数値である。

通話料金はもちろんかかるうえ、しゃべっている中身も大事なものがどれくらいあるのかは大いに疑問だ(真剣な会話や深い考えを携帯やメールで伝え合うだろうか)。

と批判しようと思ったけれど、その一方で思いがけない考えが自分の中に浮かんできた。

いまや、中学生の時点で半数ちかくが携帯を所持しているという。高校生や専門学校生になれば実に9割以上にまで達するのである。私の高校時代(92年4月〜95年3月)、学校で携帯どころかポケベルすら持っている人はいなかった。それが今や、所持している方が圧倒的多数なのである。

こうしたことが現代人(大人も子どもも)の行動や思考に影響を与えないはずがない。いつでもどこでも手軽にやりとりができる携帯やメールは便利なのは間違いない。しかし、そうしたことに早くからどっぷり浸かっている人は辛抱や我慢が苦手になってしまうような気がするのである。それで、すぐキレるとか殺すとかいう行動に至ってしまうのでは・・・。

私は携帯やパソコンは批判的に使おうと思う立場なのでそんな斜に構えた思いで厚生労働省のレポートを見てしまう。自分の思いが杞憂に終わるような未来だったら、それはそれで結構だが。

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