昨日TBS系列で放送された世界ボクシング協会(WBA)ライトフライ級王座決定戦の判定について、テレビ局への抗議がこれまで6万件以上も入っているという。瞬間最高視聴率52.9%を記録したのだから、世間の注目はケタ外れだったに違いない。

ワールドカップを1秒も見ていなかった私ですら昨夜はテレビの前にいた。12ラウンドが終わった時点で、たぶん負けだろうなあ、と思った瞬間の判定勝ちである。正直いって呆気にとられた。だから私も判定には違和感を持っている一人ではある。

しかし、だからといってテレビ局に電話やメールをしてくる人たちの気持ちも理解しかねる。決まった判定がひっくり返ることなどないだろうし、抗議したからといってどうにかなるものでもないだろう。第一、見ている人たちは専門家でも何でもないではないか。会場で試合を観ていたラモス瑠偉が試合終了後、判定について記者から尋ねられた時、僕はレフェリーじゃないから、と答えていた。はぐらかしているように思えるかもしれないが、これがもっとも妥当な意見ではないか。

ただこうした世間の過剰な反応も、亀田興毅の日々の言動がをもたらしたものであることは否定できない。あれだけ挑発的なパフォーマンスをしておいて煮え切らない試合だったのだから、ここぞとばかりに攻撃を受けるのだろう。

しかしそれにしても、ボクシングと関係ない人たちがあまりに騒ぎすぎているとしか思えない。6万件の抗議は、やはり異様である。

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