「bounce.com」のニュースをのぞいたら京大西部講堂でおこなわれるイベントとライブについての情報が載っていた。ともに10月の話である。

一つは、西部講堂で3日間おこなわれる「ボロフェスタ」だ。これはもう毎年恒例の音楽フェスティバルである。今年はゆらゆら帝国や横山健などけっこう豪華な名前も出ているけれど、私の目当てはイースタン・ユースだ。同じ日にムーンライダースが出るので合わせて観ておこうと思う。

そして、マニアックな話になるが、昨年3月に引き続いてまた来日するレッド・クレイオラ(RED KRAYOLA)が西部講堂でライブをする。

レッド・クレイオラって何?という方が世間では大半なので、私の知る範囲で紹介をしたい。中心人物のメイヨ・トンプソンがテキサスでレッド・クレイオラを結成したのは1960年代の話である。演劇集団などと活動をして音楽にとどまらない表現に挑戦をし、67年のデビュー・アルバム「パラブル・オブ・アラブル・ランド」などの作品を残しながらもしばらくして活動を中断する。それが復活したのはパンク・ロックの嵐が吹き荒れる70年代末のロンドンだった。スミスなどで知られるレコード・レーベル「ラフ・トレード」から作品を出していたが、それもいつの間にか途絶えてしまう。そして90年代になってトンプソンが現れた場所がアメリカのシカゴである。ここでは「シカゴ音響派」などと称されたトータスのメンバーやジム・オルークといった人たちと交流しながら作品を作り現在に至っている。

活動をたどってみると、トンプソンはいつの時代も先鋭的な音楽の出てくる場所で活動をしてきているのがわかる。ただ、そんな人なので万人受けするような音楽など作っていない。私もどれほど彼の音楽に理解があるのか怪しい人間ではあるが、アンダーグラウンド一筋で40年も活動している姿を一度は観ておきたいと思っている。

ちなみにレッド・クレイオラは今年「イントロダクション」というオリジナル・アルバムを7年ぶりに出している。この作品の感想も、書けるかどうかわからないが、挑戦してみたい。

しかし、このまま行くと10月は5本もライブを観ることになってしまうが・・・。

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