情報源はどこだった忘れて申し訳ないが、日本・中国・韓国の3国で若者にアンケートをおこなった新聞記事が目に止まった。「戦争が起きたらどうしますか」という質問に対して「戦う」と答えたのが日本では4割もいたという。他国は15%とか10%だったのだからずば抜けて高い数字だ。

つくづく、我が国の若者は「勇ましい」と思う。国家のためなら命を投げ出しても構わないということか。しかし彼らに対して、待ってほしい、と言いたい。そして、しばし考えてみよ、と。

「戦う」ということは、自分の命を落とす可能性が出てくるということである。命を落とさないまでも、負傷をして体が不自由なまま残りの一生を送ることだってあり得る。家が焼かれて財産を失うこともあるだろう。つまり一生を棒に振るということだ(さらにいえば、敵国の人たちを殺したり、ケガをさせたり、財産を奪ったり、という事態も出てくることも想像してほしい)

そこまでしても戦う覚悟は君たちにあるのだろうか。ネットに氾濫している「勇ましい」書き込みを見るたび、パッと見たかぎりは理詰めで立派なことを言っているけれどとても現実で戦争やテロが起こったことを想定しているとは思えない。

そういう私もたかだか30歳になったばかりの人間で、戦争を実体験したことは無い世代である。だが、それでも殺されたり殺したりとか、略奪したりされたりとかといったことは嫌なのだ。これはもう感覚的なものというしかない。

あと、大事なことが一つだけある。それは、戦争をして真っ先に損をするのは弱い立場の人ということだ。老人や子ども、そして貧しい人たちがまず悲惨な目にあう。これに対して、権力者はいつまでも生きながらえる。これはいつの時代でも同じことなのだ。

さらに、権力者が「革命」だの「自由」だのといった言葉に民衆が酔って戦争へ突入、というのも過去の歴史で嫌というほど繰り返されたことである。だから、若い人たちに言いたい。自分の命を賭けてまでする戦争など無いのだと。そして、一度きりの人生を他のもっと大事なことに使うべきである。

最近の我が国を取り巻く状況があまりに酷いのでついこんなことを書いてしまった。なんともありきたりな中身になってしまったと思う。しかしこれは左翼とかいったイデオロギーで発言をしているわけではない。「貧しい人」の一人としての意見である。貧乏人が戦争をして得することなど何も無いのだ。ゆえに私は戦争や軍拡には反対である(もし、裕福になったり権力を持ったりしたら考えが変わるかもしれないが・・・)

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