Warren Zevon CD Virgin 2003/05/06 ¥1,712
Sentimental Hygiene
Boom Boom Mancini
Factory
Trouble Waiting to Happen
Reconsider Me
Detox Mansion
Bad Karma
Even a Dog Can Shake Hands
Heartache
Leave My Monkey Alone
Nocturne [*][Instrumental]
Leave My Monkey Alone [Spanish][#][*]

先日CDショップで現物を見て知ったことだが、ウォーレン・ジヴォンの過去の作品のうち、

「ダンシング・スクールの悲劇」(80年)
「炎のL.A./ウォーレン・ジヴォン・ライヴ」(81年)」
「ジ・アンヴォイ(外交使節)」(82年)

の3枚が紙ジャケットで再発されていた。いずれも日本で初のCD化であり、しかも本国アメリカでは廃盤だという。どの作品も商業的には失敗作ばかりなので妥当な扱いであるかもしれない。しかしジヴォンの作品が手軽に手に入らない状態になっているのはファンとして寂しい限りである。そんな中での紙ジャケ再発は貴重なことだ。限定1000枚の発売なので近いうちに全て揃えたい。

ここで紹介する「センチメンタル・ハイジーン」も03年に再発したきりのようだ。もちろん日本盤など今は売っていない。私が持っている日本盤CDは95年に札幌の古本屋で手に入れたものだが、いつ出たものかははっきりしない。ただ、CDで出たのも一度きりではないかと思われる。

60年代後半からアメリカ西海岸を拠点に活動していたジヴォンは、イーグルスやジャクソン・ブラウン、リンダ・ロンシュタットといった仲間ほどには商業的に成功しなかった人である。それでも78年にアルバム「エキサイタブル・ボーイ」や、その中に収録されている”ロンドンの狼男”がヒットした。

しかし「ジ・アンヴォイ(外交使節)」を最後に82年、アサイラム・レコードとの契約を打ち切られる。そのまま5年の沈黙の時を過ぎて出したのが「センチメンタル・ハイジーン」だった。この作品の特徴は、やはりゲスト陣の豪華さだろうか。ドン・ヘンリー、ニール・ヤング、ボブ・ディラン、さらにはジョージ・クリントンの名前まで出てくる。こんな大物ばかりが、しかもバックで登場する作品などそうあるものではない。また、R.E.Mがアルバム全体で演奏をしているのも話題になり、そのせいかアルバムもヒットに結びついた。

ただ、バックが誰であろうとジヴォンの個性とか魅力について他の作品とそう変わりはない。社会の暗い部分を描く歌詞や独特のダミ声などは健在だ。そのアクの強さがやはり凶となるのか、以後の作品でヒットしたものといえば、遺作となる「ザ・ウインド」(03年)しか無い。

何がどうしてなのかうまく説明できないけれど、私はジヴォンのことがとても好きだ。iPodにこの「センチメンタル・ハイジーン」を入れて最近よく聴いている。その時にふと「一度は生で観たかったなあ」と、どうしようもないことを思ってしまった。彼がガンで亡くなってから、もう3年になる。

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