ウォーレン・ジヴォン CD ミュージックシーン 2006/04/25 ¥2,835
ジ・アンヴォイ(外交使節)
ジ・オーヴァードラフト
ザ・フーラ・フーラ・ボーイズ
ジーザス・メンションド
レット・ナッシング・カム・ビトウィーン・ユー
エイント・ザット・プリティ・アット・オール
チャーリーズ・メディスン
ルッキング・フォー・ザ・ネクスト・ベスト・シング
ネヴァー・トゥー・レイト・フォー・ラヴ
少し前の日記でも触れたが、ウォーレン・ジヴォン(Warren Zevon)が80年代前半に出した3作品が紙ジャケットで再発した。今回のCD化はなんと「世界初」だという。日本のみならず英米ですらこのミュージシャンはたいして評価されていないことに改めて気づかされる話だ。そんな状態なので今回のCD再発を逃したら、もう二度と音源は手に入らない可能性は高い。対訳はついてないし歌詞も内袋に印刷されていて読みづらいなど不満もあるけれど、彼のファンを自認する人はすぐに買った方が良い。ちなみ1000枚限定の発売である。
81年に出たこの「外交使節」は彼がずっと在籍していたアサイラム・レコードにおける最後の作品である。なぜ最後になったかといえば、簡単な話で商業的に失敗したからである。今回の再発CDについて見ても、「ダンシング・スクールの悲劇」(80年)がアルバム・チャートで20位とまずまずの数字だったが、続くライブ・アルバム「炎のL.A」(81年)が80位、「外交使節」にいたっては93位である。そしてジヴォンはアサイラムから契約を切られて5年間も沈黙することになる。
こうした流れを見ると、落ち目の時の作品と思われるに違いない。しかしアルバムの内容は実に充実している。1曲目の重たいタイトル曲から始まり、ハードなピアノとヴォーカルの” ジ・オーヴァードラフト”、後半の美しいバラードなど、全編に渡りジヴォンの魅力が詰まった傑作である。個人的にはすべての曲が好きというわけもないけれど、演奏も歌も圧倒的なものがあるのは否定できない。
しかし裏を返せば、その中身の充実さがアダとなり商業的に成功しなかったのだろう。最初にCDを聴いた瞬間、これは売れないだろうな、と自分も感じたほどである。しかし、好きな人にとってはまさに一生ものと断言できる作品だ。
このアルバムを聴く時、このミュージシャンを知っている喜びとともに、彼の不遇さにも胸を打たれる。
ジ・アンヴォイ(外交使節)
ジ・オーヴァードラフト
ザ・フーラ・フーラ・ボーイズ
ジーザス・メンションド
レット・ナッシング・カム・ビトウィーン・ユー
エイント・ザット・プリティ・アット・オール
チャーリーズ・メディスン
ルッキング・フォー・ザ・ネクスト・ベスト・シング
ネヴァー・トゥー・レイト・フォー・ラヴ
少し前の日記でも触れたが、ウォーレン・ジヴォン(Warren Zevon)が80年代前半に出した3作品が紙ジャケットで再発した。今回のCD化はなんと「世界初」だという。日本のみならず英米ですらこのミュージシャンはたいして評価されていないことに改めて気づかされる話だ。そんな状態なので今回のCD再発を逃したら、もう二度と音源は手に入らない可能性は高い。対訳はついてないし歌詞も内袋に印刷されていて読みづらいなど不満もあるけれど、彼のファンを自認する人はすぐに買った方が良い。ちなみ1000枚限定の発売である。
81年に出たこの「外交使節」は彼がずっと在籍していたアサイラム・レコードにおける最後の作品である。なぜ最後になったかといえば、簡単な話で商業的に失敗したからである。今回の再発CDについて見ても、「ダンシング・スクールの悲劇」(80年)がアルバム・チャートで20位とまずまずの数字だったが、続くライブ・アルバム「炎のL.A」(81年)が80位、「外交使節」にいたっては93位である。そしてジヴォンはアサイラムから契約を切られて5年間も沈黙することになる。
こうした流れを見ると、落ち目の時の作品と思われるに違いない。しかしアルバムの内容は実に充実している。1曲目の重たいタイトル曲から始まり、ハードなピアノとヴォーカルの” ジ・オーヴァードラフト”、後半の美しいバラードなど、全編に渡りジヴォンの魅力が詰まった傑作である。個人的にはすべての曲が好きというわけもないけれど、演奏も歌も圧倒的なものがあるのは否定できない。
しかし裏を返せば、その中身の充実さがアダとなり商業的に成功しなかったのだろう。最初にCDを聴いた瞬間、これは売れないだろうな、と自分も感じたほどである。しかし、好きな人にとってはまさに一生ものと断言できる作品だ。
このアルバムを聴く時、このミュージシャンを知っている喜びとともに、彼の不遇さにも胸を打たれる。
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