「P-hour 07」ライブ・レポート(06年10月21日、京大西部講堂)
2006年10月21日 ライブ・レポートこないだの「ボロフェスタ」に続き、またしても京大西部講堂にやって来た。今日は「p-hour」というイベントで、副題に「 An experience of modern music」とついているごとく、いわゆる「先鋭的」なミュージシャンばかりが出演する。私が行った21日の出演者は、
ROVO
大友良英
The Red Krayola (from USA)
Buffalo Daughter
三田村管打団?
七尾旅人+guest
DJ PINCH
という面々である。私の目当てはレッド・クレイオラ(The Red Krayola)だが、ROVOやBuffalo Daughterなど、こういう機会でなければ絶対に観ないであろうグループも体験しようとも思っていた。
昼前に目を覚まし、モタモタしながらネットでタイム・テーブルを確認したところ、予想外にもレッド・クレイオラは2番目の出演だった。トリではなかったのか。仕方ないのですぐ身支度をして自転車で百万編に向かったのは午後2時半ごろだった。
講堂に入りしばらく待っていると、1番手の七尾旅人(ななお・たびと)が出てきた。七尾旅人はデビュー当時、一部で「天才」と騒がれた人であるが、どんな人かはまったく知らなかった。バックはバイオリンのみで、七尾がアコギと歌だけという編成だった。パッと聴いた限りではトーキング・ブルースという調子の歌で、10分、20分とそれが続いた。と思ったら後半では何か機械で音をいじくりだしサウンドスケープのようなことを始める。なるほど、確かにこのイベントに呼ばれるような音楽性も持っていると気づいた。それで30分ほど演奏をしたが、時間が10分ほど残ったので、ルイ・アームストロングの”この素晴らしき世界”を自分の歌詞で歌って終わる。
それが終わってしばらく舞台替えがあるかと思ったら、5分ほどで準備が終わる。ものすごい手際の良さで驚いた。ステージ上でギターをいじっていた白髪の男性が「コンニチワ」と言って演奏を始める。この男こそ、ビートルズがいた時代から現在まで独自の活動を続けているメイヨ・トンプソンで、彼が率いるレッド・クレイオラの登場だ。最新アルバム「イントロダクション」(06年)からの”Breakout”で始まったライブは、とにかく最高だった。ギター、アコーディオン、ドラムス、そしてメイヨがギターと歌という変則的なバンドが出す音は、CDよりも遥かに刺激的で多くのものが伝わってくる。
今日のイベントに出てくる人たちは言葉とかメロディとかを度外視した表現ばかりで、つまりは音だけで勝負しなければならない。そうした中にあっても、レッド・クレイオラのパフォーマンスはずば抜けたものだった。それは会場の誰もが感じていたようで、演奏が終わるたびに拍手が大きくなり、トリでもないのに1曲アンコールをするほど歓迎を受けた。CDだけでは今ひとつわからなかったけれど、実際に観ることにより彼らの凄さを実感することができた。
しかし、あまりにもレッド・クレイオラが素晴らしすぎたので、あとの出演者にはほとんど興味がもてなくなってしまう。食事をするために会場を抜けたりしながら、バッファロー・ドーターやROVOも10分くらいは観たけれど、夜も更けて寒くなってしまったので、午後7時半ごろには部屋に帰った。
ROVO
大友良英
The Red Krayola (from USA)
Buffalo Daughter
三田村管打団?
七尾旅人+guest
DJ PINCH
という面々である。私の目当てはレッド・クレイオラ(The Red Krayola)だが、ROVOやBuffalo Daughterなど、こういう機会でなければ絶対に観ないであろうグループも体験しようとも思っていた。
昼前に目を覚まし、モタモタしながらネットでタイム・テーブルを確認したところ、予想外にもレッド・クレイオラは2番目の出演だった。トリではなかったのか。仕方ないのですぐ身支度をして自転車で百万編に向かったのは午後2時半ごろだった。
講堂に入りしばらく待っていると、1番手の七尾旅人(ななお・たびと)が出てきた。七尾旅人はデビュー当時、一部で「天才」と騒がれた人であるが、どんな人かはまったく知らなかった。バックはバイオリンのみで、七尾がアコギと歌だけという編成だった。パッと聴いた限りではトーキング・ブルースという調子の歌で、10分、20分とそれが続いた。と思ったら後半では何か機械で音をいじくりだしサウンドスケープのようなことを始める。なるほど、確かにこのイベントに呼ばれるような音楽性も持っていると気づいた。それで30分ほど演奏をしたが、時間が10分ほど残ったので、ルイ・アームストロングの”この素晴らしき世界”を自分の歌詞で歌って終わる。
それが終わってしばらく舞台替えがあるかと思ったら、5分ほどで準備が終わる。ものすごい手際の良さで驚いた。ステージ上でギターをいじっていた白髪の男性が「コンニチワ」と言って演奏を始める。この男こそ、ビートルズがいた時代から現在まで独自の活動を続けているメイヨ・トンプソンで、彼が率いるレッド・クレイオラの登場だ。最新アルバム「イントロダクション」(06年)からの”Breakout”で始まったライブは、とにかく最高だった。ギター、アコーディオン、ドラムス、そしてメイヨがギターと歌という変則的なバンドが出す音は、CDよりも遥かに刺激的で多くのものが伝わってくる。
今日のイベントに出てくる人たちは言葉とかメロディとかを度外視した表現ばかりで、つまりは音だけで勝負しなければならない。そうした中にあっても、レッド・クレイオラのパフォーマンスはずば抜けたものだった。それは会場の誰もが感じていたようで、演奏が終わるたびに拍手が大きくなり、トリでもないのに1曲アンコールをするほど歓迎を受けた。CDだけでは今ひとつわからなかったけれど、実際に観ることにより彼らの凄さを実感することができた。
しかし、あまりにもレッド・クレイオラが素晴らしすぎたので、あとの出演者にはほとんど興味がもてなくなってしまう。食事をするために会場を抜けたりしながら、バッファロー・ドーターやROVOも10分くらいは観たけれど、夜も更けて寒くなってしまったので、午後7時半ごろには部屋に帰った。
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