浜田省吾 京都公演(06年10月22日、京都会館第一ホール)
昨年の「MY FIRST LOVE」から1年も経たずして浜田省吾のツアー「MY FIRST LOVE IS ROCK’N’ROLL」が始まった。今年は浜田がソロ・デビューしてから30周年の節目であり、またベスト盤が2枚出たことに伴うツアーという位置づけなのだろう。昨年は大阪城ホールなど大きな会場ばかりであるが、今回は一部を除いて中規模のホールを回る。そんなわけでチケットを手に入れることのできなかった人も多いようで、会場周辺では「チケット譲ってください」という紙を持って立つ人がたくさんいた。たいしてファンでもない私がここに入っていいのだろうかという負い目を感じながらも、「夢番地」で取ったチケットを片手に入場する。

さらに座席は「14列目」となっている。ファンクラブでも無いのにずいぶん良い場所だなと最初は思ったが、京都会館は「最後尾」が1列目なのだ。つまり後ろから14列目が私の席というわけである。しかし、それでも真ん中よりやや後ろであり、しかも1階席なのだから、満足するほかはない。開場から開演まで30分しか時間がなかったので、すぐにライブが始まる。

1曲目は洋楽のカバーでパッとわからなかった。サビの方まで聴いて、スティービー・ワンダーの”A PLACE IN THE SUN”とやっと思い出した。浜田自身のカバーしている曲である。

内容は昨年のツアーと重なる曲が多かった。特に「My First Love」からの曲が目立ち前回との違いがそれほど明確に感じられない。しかし、さきのベスト盤2枚(「The Best of Shogo Hamada Vol.1 」「The Best of Shogo Hamada Vol.2」)に収録の曲が大半なことを考えれば順当な選曲といえよう。個人的には、去年のホール・ツアーの方が、会場のど真ん中のステージで演奏したりなど派手な演出もあり全体的に良かったと思うものの、今回は大好きな”路地裏の少年”が聴けた点で満足である。この曲を始める時、デビュー当時の格好をしてギター1本で歌い、その姿は面白いようなグッときたような、そんな心境になった。

今回で2回目のライブ体験であり知らない曲もたくさんあったものの、良い曲が多いなあと再認識をする。また、ライブ中に使われる映像は実によく練られていると感心する。しかし何よりも、お客が本当に楽しそうにしているのが観客の1人としても嬉しいものである。今回の「年齢調査」で自分が30代に入ってしまったのは複雑な心境だったが(昨年はまだ「29歳」だったので・・・)

ソロ・デビュー30周年かといって大きな会場でライブをするのも照れくさいので、とホールを回るツアーを決めたとステージで浜田は話していた。30年のキャリアを持ってなお自分の原点を忘れない彼の姿勢は、音楽活動とほとんど関係ない私のような人間にも学ぶことは多いように思える。最後にネットで拾った曲目を記す。










(演奏曲目)
(1)A PLACE IN THE SUN(スティービー・ワンダー)
(2)光と影の季節
(3)HELLO ROCK & ROLL CITY
(4)この夜に乾杯!
(5)旅立ちの朝
(6)二人の絆
(7)彼女はブルー
(8)君に会うまでは
(9)散歩道
(10)路地裏の少年
(11)生まれたところを遠く離れて
(12)初恋
(13)勝利への道
(14)土曜の夜と日曜の朝
(15)Thank you
(16)I am a father
(17)J.BOY
(18)家路

<アンコール1>
(19)ラストショー
(20)MONEY

<アンコール2>
(21)君と歩いた道
(22)ラストダンス

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