ザ・キング・オブ・ルクセンブルグ「ロイヤル・バスタード」(87年)
2006年11月4日 CD評など
# 1. ア・ピクチャー・オブ・ドリアン・グレイ
# 2. ヴァレリ
# 3. ザ・ルーベンス・ルーム
# 4. マッド
# 5. ポップトーンズ
# 6. サムシング・フォー・ソフィア・ローレン
# 7. ベイビー
# 8. ザ・ウェディング・オブ・ラモーナ・ブレア
# 9. ハッピー・トゥゲザー(プレリュード)
# 10. スマッシュ・ヒット・ワンダー
# 11. ハッピー・トゥゲザー
# 12. ライアー・ライアー
「CDジャーナル」のサイトで「10月発売“紙ジャケ”ピックアップ!【下旬編】」というニュースを見て驚いた。なんとザ・キング・オブ・ルクセンブルグ(The King of Luxembourg)が再発されるというのである。
といっても、この不思議な名前を知っている人は音楽ファンでも少ないだろう。キング・オブ・ルクセンブルグは、イギリスのドーヴァーで1954年に生まれたサイモン・フィッシャー・ターナーが作った架空のユニットである。サイモンは小さい頃からテレビやラジオで子役として活動していた人であるが、セックス・ピストルズの登場がきっかけで音楽に興味を持つようになる。そしてザ・ザのマット・ジョンソンなどの出会いもあって本格的に音楽に取り組む。彼が所属していたレコード・レーベル「エル」から出したルクセンブルグ名義の初めてのアルバムがこの「ロイヤル・バスタード」であった。
「ロイヤル・バスタード」はカバー中心の作品で、モンキーズ、ハーパーズ・ビザール、タートルズといった60年代のグループから、テレヴィジョン・パーソナリティーズやパブリック・イメージ・リミテッド(P.I.L)といったポスト・パンクまで取り上げている。その選曲のマニアックさなどが一部の音楽ファンで話題になったらしい。
P.I.Lをカバーなどと聞けば先鋭的で刺激のある音があるのかと思う方もいるだろう。しかしこのアルバムに入っているのはまるっきりポップな音ばかりで、深い知識などなくとも充分に楽しんで聴くことができる。ただアレンジはかなり凝っているものが多い。説明するのは難しいが、モンキーズのカバー(2)ではスパニッシュ・ギターが演奏に入るなど、いかにも古典的なヨーロッパという雰囲気とでもいえば良いだろうか。おそらく私がこの作品に惹かれたのはその辺りにあると思う。そして、そのポップさは20年近く経ってもなお色あせていない。
# 2. ヴァレリ
# 3. ザ・ルーベンス・ルーム
# 4. マッド
# 5. ポップトーンズ
# 6. サムシング・フォー・ソフィア・ローレン
# 7. ベイビー
# 8. ザ・ウェディング・オブ・ラモーナ・ブレア
# 9. ハッピー・トゥゲザー(プレリュード)
# 10. スマッシュ・ヒット・ワンダー
# 11. ハッピー・トゥゲザー
# 12. ライアー・ライアー
「CDジャーナル」のサイトで「10月発売“紙ジャケ”ピックアップ!【下旬編】」というニュースを見て驚いた。なんとザ・キング・オブ・ルクセンブルグ(The King of Luxembourg)が再発されるというのである。
といっても、この不思議な名前を知っている人は音楽ファンでも少ないだろう。キング・オブ・ルクセンブルグは、イギリスのドーヴァーで1954年に生まれたサイモン・フィッシャー・ターナーが作った架空のユニットである。サイモンは小さい頃からテレビやラジオで子役として活動していた人であるが、セックス・ピストルズの登場がきっかけで音楽に興味を持つようになる。そしてザ・ザのマット・ジョンソンなどの出会いもあって本格的に音楽に取り組む。彼が所属していたレコード・レーベル「エル」から出したルクセンブルグ名義の初めてのアルバムがこの「ロイヤル・バスタード」であった。
「ロイヤル・バスタード」はカバー中心の作品で、モンキーズ、ハーパーズ・ビザール、タートルズといった60年代のグループから、テレヴィジョン・パーソナリティーズやパブリック・イメージ・リミテッド(P.I.L)といったポスト・パンクまで取り上げている。その選曲のマニアックさなどが一部の音楽ファンで話題になったらしい。
P.I.Lをカバーなどと聞けば先鋭的で刺激のある音があるのかと思う方もいるだろう。しかしこのアルバムに入っているのはまるっきりポップな音ばかりで、深い知識などなくとも充分に楽しんで聴くことができる。ただアレンジはかなり凝っているものが多い。説明するのは難しいが、モンキーズのカバー(2)ではスパニッシュ・ギターが演奏に入るなど、いかにも古典的なヨーロッパという雰囲気とでもいえば良いだろうか。おそらく私がこの作品に惹かれたのはその辺りにあると思う。そして、そのポップさは20年近く経ってもなお色あせていない。
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