オムニバス チーフタンズ ヴァン・モリソン アイリッシュ・フィルム・オーケストラ ギャロード・グラント メアリー・ブラック ビンス・ギル CD BMG JAPAN 1998/03/21 ¥2,548

シェナンドア川(ヴァン・モリスン&ザ・チーフタンズ)
メイン・テーマ(ギャロード・グラント指揮/アイリッシュ・フィルム・オーケストラ)
バディの嘆き/シップス・アー・セイリング(メアリー・ブラック)
移民(アイリッシュ・フィルム・オーケストラ)
アーマーの吟唱詩人~「ラレードの通り」(ヴィンス・ギル)
スキバリーン(シネイド・オーコナー)
ラリーが殺された夜〈ジグ〉(ザ・チーフタンズ&フレンズ)
ジャガイモ(リアム・オ・メンリー)
飢饉(アイリッシュ・フィルム・オーケストラ)
信頼できる男、マルドゥーン/おじいさんのうた(ミック・モローニ)
岩場に行ったか?(シセル)
オ・キャロランズ・フェアウェル・トゥ・ミュージック(デレク・ベル)
ポウディーンの妻(ケヴィン・コネフ)
オドンネルの嘆き/ベリル・リール(アイリーン・アイヴァース)
アメリカ(アイリッシュ・フィルム・オーケストラ)
ロング・ジャーニー・ホーム〈アンセム〉(エルヴィス・コステロ&アヌーナ)

アサヒビールの新製品「贅沢日和」のCMに流れている歌にふと耳がいった。大貫妙子が歌っているそれはアメリカ民謡”シェナンドア川”である。そのCMでこのアルバムを思い出し引っ張り出してみた。

1997年はアイルランドの大飢饉(1847年)から150年という区切りの年だった。飢饉のため多くのアイルランド人がアメリカなどへ移民する。彼らの歴史を辿るテレビ番組のサウンド・トラックがこの「ロング・ジャーニー・ホーム」だった。

といっても、別に私はこうした歴史に興味を持っていたわけではない。ヴァン・モリソンが1曲参加している、という理由でこのアルバムを買ったまでである。そしてその1曲というのが”シェナンドア川”だった。いま聴いてみても、ヴァンの歌とチーフタンズの演奏は実に素晴らしい。この曲の歌詞の冒頭は、

ああ、シェナンドア川よ、こんなに遠くまで
僕はさすらってきた

というもので、孤高のミュージシャンとして長く活動を続けているヴァンの姿と重なってくる。それが私の胸を打つのだろう。

また、メアリー・ブラックやエルヴィス・コステロといったアイルランドつながりのミュージシャンの客演、全編にわたるチーフタンズの演奏など、すべてにわたり聴きごたえのある作品となっている。必ずしも私はアイリッシュ・ミュージックの愛好者というわけでもないけれど、このアルバムは大好きだ。その理由はなぜなのか、考えてみるのも興味深いかもしれない。

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