午後1時半、仕事を半休にして地下鉄で京都駅へ向かう。京都駅ビルの8階にある「京都府旅券事務所」でパスポートを申請するためだ。パスポートの受け取りは土曜などでも可能らしいが、申請は平日しか受け付けていない。

申請に必要なもの(証明写真、戸籍抄本、身分証明など)は一応そろえたが、まだ準備していないものがあった。それは収入印紙と証紙である。収入印紙は9000円、証紙は2000円分が必要になってくる(パスポートの期限が5年の場合)。これらは旅券事務所で売っているということなので、入口に売り場へ行ったところ、

「ここでは証紙は最高1000円分しか置いてないから。七条警察署に行って」

と、窓口の初老の男性から訳のわからないことを言われた。ここはパスポートを申請するところではないのか。そのために必要な証紙などが売ってないとは信じがたい。しかし、そう言われてはどうしようもないので、駅ビル8階からまたエレベーターで地上を降りて七条警察署へ向かった。

しかし七条署の窓口に行っても、

「ここでは印紙は売ってません。印紙は郵便局。ここは証紙だけです」

という答えが返ってきたので、さすがに気分が悪くなる。とりあえず証紙2000円分を買ってから、近くのスターバックスでカプチーノを飲んで落ち着いてから駅前の郵便局へ向かい、無事に収入印紙9000円分を手に入れることができた。

今度こそ、と京都府旅券事務所に再び入る。いよいよ申請だ。まず申請用紙を書いてこれを提出するのだが、連休前とあって人がいっぱいだ。50人以上はいたのではないだろうか。待ってもなかなか呼ばれない。その間、事務所のロビーにあるテレビから、

海外旅行 あなたもターゲット!

と題して、観光客が狙われる犯罪のケースが延々と流れていた。持ち物が盗まれる、麻薬を持たされる、夜中に強盗に襲われる・・・。そんな映像を流した後で、

あなたの安全は
あなた自身で
守ってネ
外務省

というメッセージが出てくる。本当は海外など出たくない人間としては全く気が滅入る。

パスポートの申請自体は問題なく済んだ。5月10日には受け取ることができるという。収入印紙と証紙はその時に必要になる、とその時に知った。ただ、

「印紙と証紙は隣で売ってますから」

と言われた時にはハイ?!と開いた口がふさがらなかった。既に印紙も証紙も持っているからどうでも良いけれど、なんだか対応がイビツだなと感じた次第である。

収入印紙は郵便局で、証紙は警察署で買う。私が体で覚えた結論はこれである。

しかし、今日の申請には本当に疲れた。受理された時は午後4時を回っていた。ざっと2時間は費やしたことになる。

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