ニック・ロウ「アット・マイ・エイジ」(07年)
2007年6月27日 CD評など
(1)A Better Man
(2)Long Limbed Girl
(3)I Trained Her To Love Me
(4)The Club
(5)Hope For Us All
(6)People Change
(7)A Man In Love
(8)Love’s Got A Lot To Answer For
(9)Rome Wasn’t Built In A Day
(10)Not Too Long Ago
(11)The Other Side Of The Coin
(12)Feel Again
学生時代に比べてCDの買う枚数はグッと減ってしまった。その代わりにライブ会場に行く回数がかなり増えていたので、音楽自体への投資額については変わっていないと思う。いや、ヴァン・モリソンを観たさにロンドンに行ったりするのだから、経費はもっと増えているかもしれない。
21世紀に入ってからCDをどれくらい買っただろうか。正直いって、記憶に残ってるアルバムはほとんど無い。鮮やかに残っている思い出といえば、ライブの光景ばかりである。
ただ、数は少ないが印象に残っているアルバムもある。その中でもパッと出てくるのがニック・ロウ(Nick Lowe)の「ザ・コンヴィンサー」(01年)だ。思い出してみると、01年は個人的に豊作な1年だった。スラップ・ハッピー「ライヴ・イン・ジャパン」、浜田省吾「SAVE OUR SHIP」、ボブ・ディラン「ラヴ・アンド・セフト」、スティーヴ・マルクマス「スティーヴ・マルクマス」、モグワイ「ロック・アクション」、eastern youth「感受性応答セヨ」、Bonnie Pink「Just A Girl」など、けっこう名前が挙がってくる。その中でもニック・ロウのアルバムが一番だと思っている。
また、翌年におこなわれた来日公演も素晴らしかった。私は02年11月6日の心斎橋クラブクアトロで観たけれど、ギター1本で見事にステージをこなすニックにはますますハマってしまう。ちなみに、おみやげに日本酒「白鷹」を持っていき、一緒に写真を撮ってもらったことも懐かしい。03年7月14日にフジ・ロック・フェスティバルに行ったときもニック・ロウのステージを観た。ここでもニックは苗場の観衆から大きな声援を贈られていた。
そんなニックが今年になって新作「アット・マイ・エイジ」(AT MY AGE)を出した。あの「ザ・コンヴィンサー」から6年も経っているのは気づかなかった。前作からの期間が一番長いのではないだろうか。ニックの年齢も58歳だという。
最初に聴いた時は、ある程度は予想してはいたけれど、「地味だなあ」というのが率直な感想だった。ホーンやバイオリン、またクリッシー・ハインドがコーラスに入るなど、いつになく華やかな編成であるはずなのに、実際にできている音は呆れるほど落ち着いたものに仕上がっている。もっと鮮やかなアルバムにすることも可能なのでは?と思いたくもなった。
しかし、2回3回と聴くうちに、そんな気持ちもどうでもよくなってくる。「ザ・コンヴィンサー」と並ぶ傑作といえるかどうかまではわからないけれど、彼のファンが求めているような音が「アット・マイ・エイジ」にはたくさん詰まっているからだ。おそらく年末には、このアルバムを年間ベストに挙げる人もけっこう出てくるだろう。CDを買わない私はこれがベスト1になってしまうかもしれないな。
あとは来日公演が決まるのを待つばかりかな。
(2)Long Limbed Girl
(3)I Trained Her To Love Me
(4)The Club
(5)Hope For Us All
(6)People Change
(7)A Man In Love
(8)Love’s Got A Lot To Answer For
(9)Rome Wasn’t Built In A Day
(10)Not Too Long Ago
(11)The Other Side Of The Coin
(12)Feel Again
学生時代に比べてCDの買う枚数はグッと減ってしまった。その代わりにライブ会場に行く回数がかなり増えていたので、音楽自体への投資額については変わっていないと思う。いや、ヴァン・モリソンを観たさにロンドンに行ったりするのだから、経費はもっと増えているかもしれない。
21世紀に入ってからCDをどれくらい買っただろうか。正直いって、記憶に残ってるアルバムはほとんど無い。鮮やかに残っている思い出といえば、ライブの光景ばかりである。
ただ、数は少ないが印象に残っているアルバムもある。その中でもパッと出てくるのがニック・ロウ(Nick Lowe)の「ザ・コンヴィンサー」(01年)だ。思い出してみると、01年は個人的に豊作な1年だった。スラップ・ハッピー「ライヴ・イン・ジャパン」、浜田省吾「SAVE OUR SHIP」、ボブ・ディラン「ラヴ・アンド・セフト」、スティーヴ・マルクマス「スティーヴ・マルクマス」、モグワイ「ロック・アクション」、eastern youth「感受性応答セヨ」、Bonnie Pink「Just A Girl」など、けっこう名前が挙がってくる。その中でもニック・ロウのアルバムが一番だと思っている。
また、翌年におこなわれた来日公演も素晴らしかった。私は02年11月6日の心斎橋クラブクアトロで観たけれど、ギター1本で見事にステージをこなすニックにはますますハマってしまう。ちなみに、おみやげに日本酒「白鷹」を持っていき、一緒に写真を撮ってもらったことも懐かしい。03年7月14日にフジ・ロック・フェスティバルに行ったときもニック・ロウのステージを観た。ここでもニックは苗場の観衆から大きな声援を贈られていた。
そんなニックが今年になって新作「アット・マイ・エイジ」(AT MY AGE)を出した。あの「ザ・コンヴィンサー」から6年も経っているのは気づかなかった。前作からの期間が一番長いのではないだろうか。ニックの年齢も58歳だという。
最初に聴いた時は、ある程度は予想してはいたけれど、「地味だなあ」というのが率直な感想だった。ホーンやバイオリン、またクリッシー・ハインドがコーラスに入るなど、いつになく華やかな編成であるはずなのに、実際にできている音は呆れるほど落ち着いたものに仕上がっている。もっと鮮やかなアルバムにすることも可能なのでは?と思いたくもなった。
しかし、2回3回と聴くうちに、そんな気持ちもどうでもよくなってくる。「ザ・コンヴィンサー」と並ぶ傑作といえるかどうかまではわからないけれど、彼のファンが求めているような音が「アット・マイ・エイジ」にはたくさん詰まっているからだ。おそらく年末には、このアルバムを年間ベストに挙げる人もけっこう出てくるだろう。CDを買わない私はこれがベスト1になってしまうかもしれないな。
あとは来日公演が決まるのを待つばかりかな。
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