文部科学省が今日、大学の9月入学を自由化する方針を決めた。

少子化や大学の増加といったことが原因で、「誰でも」大学に入れると言われるようになって久しい。そして今回のような処置が押し進められていけば「いつでも」大学に入れる時代になっていくのではないだろうか。定員割れで苦しんでいる大学が多い昨今、こうした方向にいってもおかしくない。そんなことが頭をよぎった。

そうなると、企業がたどったように大学も、一流大学とそれ以外との二極化が進行していくことになる。いつでも学生に門戸を開放する大学が増加する一方で、東大や京大のような難関大学は4月入試を堅持していく。だまってても受験生がやってくる銘柄大学は別に学生に媚びる必要もないからだ。

それにしても、どうして文部科学省はこんな方針をとったのだろう。利点といえば、せいぜい受験生の大学入試を受ける機会が増えるという程度ではないか。

また、学生を獲得するために大学どうしの競争が激化することも予想される。しかしその結果として何かメリットが生まれるだろうか。

今回の入学自由化で得する人は誰もいないように見えるのだが。

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