エルトン・ジョン東京公演2日目(07年11月21日、日本武道館)
2007年11月21日 ライブ・レポート コメント (1)
先月に上京したばかりなのに、また東京にやってきた。しかも目的は同じ日本武道館である。6年ぶりに来日したエルトン・ジョンを観るためだ。
交通費もろくに捻出できないため、行きも帰りも深夜バスとなった。移動はそれほど苦痛ではないものの、朝の6時にして新宿駅前に放り出されるのは辛い。バスに乗る時はいつもカプセルホテルの割引券をもらうので、そこで入浴などして過ごす。あとはネットカフェに数時間いりびたったり、体力を温存しながら夕方まで時間をつぶした。
こないだのBONNIE PINKの時には武道館前の「九段下」へ行くまで1時間も費やすという失態をおかした。その教訓を得て、今回はちゃんと路線を調べて小田急線の新宿から向かう。結果、乗り継ぎなしの10分ほどで着くことができた。もしまた武道館に行く機会があるとしたら、私は迷うことなく新宿経由を選択するだろう。
しかし会場に着いた時点でまだ午後5時をちょっと過ぎたくらいであった。開場にしてもまだ1時間ほどある。そこで近くにあった「休憩所」でコーヒーを飲みながら本を読んで6時まで待つことにした。私の背後には昨日のライブに行った人たちが会話をしている。そして、聞きたくもないのに、“Your Song”から始まっただの、3時間もしただのと喋っている。私は昨日の情報などまったく仕入れていないい。始まるまでの楽しみにしていたのに・・・頼むから黙っててくれ。
午後6時になったら武道館の中に入る。私の席はアリーナの真ん中へんで、エルトンの表情も十分に確認できる距離である。午後7時10分ごろ明かりが消えて、赤いタキシードを着たエルトン・ジョンが一人で現れた。
「ミナサン、コンバンハー」
と日本語であいさつして、すかさず“Your Song”を演奏する。今回のライブはエルトンのピアノのみという趣向だった。しかし途中でシンセの音がかぶさる場面も多い。どうみても一人で弾いてるとは思えないので、誰かが後ろで演奏していたのだろうか。最後までそれが不思議だった。
私は「グレテスト・ヒッツ」(74年)と90年代の作品くらいしか知らないので選曲についてあれこれ感想を述べることはできない。ただ、一番聴きたかった“Border Song”(邦題は“人生の壁”)が出てきた時は感無量であった。また、01年に大阪公演では演奏されなかった(この時の大阪は東京より7曲も少ない。それはいまでも腹立たしく思う)“Candle in the Wind”、“Don’t Let the Sun Go Down on Me”も無事に聴けたし、前回の来日と合わせるとエルトンについて個人的に思い残すことはないという心境だ。欲を言えば“Goodbye Yellow Brick Road”が披露されたら文句なしではある。しかし、昔のような高音が出なくなった現在の彼が歌うには辛いのだろう。
一番心配だった客入りについても、パッと観た感じでは9割方は埋まっていたのは良かった。そして、お客の反応も実に良い。1曲終わるたびにお客へ手を振ったりするエルトンに対して、そのたびにスタンディング・オベーションで応える人も多かった。アンコールで登場した時は最前列にいたファンにいちいちサインをしていたエルトンの姿も微笑ましい。
エルトンの状態については特に衰えのようなものは感じなかった。演奏も歌も力強い。もしかしたら01年よりもパワーアップしていたかもしれない。しかし何よりも、60歳にして3時間ちかくのステージを一人でする力には恐れ入る。披露した曲は実に29曲、おかげで帰りのバスに間に合うかちょっと不安だった。ライブの余韻に浸る暇もなく11時20分に新宿駅から急いで京都へ戻る。
最後に演奏曲目を記す。20日も21日も同じ内容だったようだ。
【演奏曲目】
(1)Your Song
(2)Sixty Years On
(3)The Greatest Discovery
(4)I Need You To Turn To
(5)Border Song
(6)The Boy in the Red Shoes
(7)Daniel
(8)Honky Cat
(9)Rocket Man
(10)Tiny Dancer
(11)Mona Lisas and Mad Hatters
(12)Nikita
(13) Philadelphia Freedom
(14)Sacrifice
(15)Ticking
(16)Roy Rogers
(17)Sorry Seems to be the Hardest Word
(18)Candle in the Wind
(19)I Guess That’s Why They Call it the Blues
(20)Electricity
(21) Carla/Etude
(22)Tonight
(23)Take Me to the Pilot
(24)Blue Eyes
(25)Levon
(26)Bennie and the Jets
(27)Don’t Let the Sun Go Down on Me
〈アンコール〉
(28)I’m Still Standing
(29)Circle of Life
交通費もろくに捻出できないため、行きも帰りも深夜バスとなった。移動はそれほど苦痛ではないものの、朝の6時にして新宿駅前に放り出されるのは辛い。バスに乗る時はいつもカプセルホテルの割引券をもらうので、そこで入浴などして過ごす。あとはネットカフェに数時間いりびたったり、体力を温存しながら夕方まで時間をつぶした。
こないだのBONNIE PINKの時には武道館前の「九段下」へ行くまで1時間も費やすという失態をおかした。その教訓を得て、今回はちゃんと路線を調べて小田急線の新宿から向かう。結果、乗り継ぎなしの10分ほどで着くことができた。もしまた武道館に行く機会があるとしたら、私は迷うことなく新宿経由を選択するだろう。
しかし会場に着いた時点でまだ午後5時をちょっと過ぎたくらいであった。開場にしてもまだ1時間ほどある。そこで近くにあった「休憩所」でコーヒーを飲みながら本を読んで6時まで待つことにした。私の背後には昨日のライブに行った人たちが会話をしている。そして、聞きたくもないのに、“Your Song”から始まっただの、3時間もしただのと喋っている。私は昨日の情報などまったく仕入れていないい。始まるまでの楽しみにしていたのに・・・頼むから黙っててくれ。
午後6時になったら武道館の中に入る。私の席はアリーナの真ん中へんで、エルトンの表情も十分に確認できる距離である。午後7時10分ごろ明かりが消えて、赤いタキシードを着たエルトン・ジョンが一人で現れた。
「ミナサン、コンバンハー」
と日本語であいさつして、すかさず“Your Song”を演奏する。今回のライブはエルトンのピアノのみという趣向だった。しかし途中でシンセの音がかぶさる場面も多い。どうみても一人で弾いてるとは思えないので、誰かが後ろで演奏していたのだろうか。最後までそれが不思議だった。
私は「グレテスト・ヒッツ」(74年)と90年代の作品くらいしか知らないので選曲についてあれこれ感想を述べることはできない。ただ、一番聴きたかった“Border Song”(邦題は“人生の壁”)が出てきた時は感無量であった。また、01年に大阪公演では演奏されなかった(この時の大阪は東京より7曲も少ない。それはいまでも腹立たしく思う)“Candle in the Wind”、“Don’t Let the Sun Go Down on Me”も無事に聴けたし、前回の来日と合わせるとエルトンについて個人的に思い残すことはないという心境だ。欲を言えば“Goodbye Yellow Brick Road”が披露されたら文句なしではある。しかし、昔のような高音が出なくなった現在の彼が歌うには辛いのだろう。
一番心配だった客入りについても、パッと観た感じでは9割方は埋まっていたのは良かった。そして、お客の反応も実に良い。1曲終わるたびにお客へ手を振ったりするエルトンに対して、そのたびにスタンディング・オベーションで応える人も多かった。アンコールで登場した時は最前列にいたファンにいちいちサインをしていたエルトンの姿も微笑ましい。
エルトンの状態については特に衰えのようなものは感じなかった。演奏も歌も力強い。もしかしたら01年よりもパワーアップしていたかもしれない。しかし何よりも、60歳にして3時間ちかくのステージを一人でする力には恐れ入る。披露した曲は実に29曲、おかげで帰りのバスに間に合うかちょっと不安だった。ライブの余韻に浸る暇もなく11時20分に新宿駅から急いで京都へ戻る。
最後に演奏曲目を記す。20日も21日も同じ内容だったようだ。
【演奏曲目】
(1)Your Song
(2)Sixty Years On
(3)The Greatest Discovery
(4)I Need You To Turn To
(5)Border Song
(6)The Boy in the Red Shoes
(7)Daniel
(8)Honky Cat
(9)Rocket Man
(10)Tiny Dancer
(11)Mona Lisas and Mad Hatters
(12)Nikita
(13) Philadelphia Freedom
(14)Sacrifice
(15)Ticking
(16)Roy Rogers
(17)Sorry Seems to be the Hardest Word
(18)Candle in the Wind
(19)I Guess That’s Why They Call it the Blues
(20)Electricity
(21) Carla/Etude
(22)Tonight
(23)Take Me to the Pilot
(24)Blue Eyes
(25)Levon
(26)Bennie and the Jets
(27)Don’t Let the Sun Go Down on Me
〈アンコール〉
(28)I’m Still Standing
(29)Circle of Life
コメント
エルトンのコンサートに行っただなんて!!
今でこそ大ファンですが、07年の時点では
代表曲もろくに聴いたこともなく
彼については知らないも同然でした…。
どうしてこうすれ違いになるものかと
時々自分が悲しくなるこの頃です;
客入り良かったんですかー!
何だか今までよくない話ばかり
耳にしていたので意外です。
また来日してくれると嬉しいのになー…。