バンダイナムコグループのメガハウスという会社が、茨城県の「勝田」や千葉県の「本銚子」といった縁起の良い駅名の携帯ストラップ「駅名合格祈願ストラップ」を発売するという。受験シーズンに合わせた商品ということだが、このニュースを見て自分が大学受験をしていた頃を思い出した。

私は大学受験を1度失敗している。最初の年(95年)は勉強していなくて受かる見込みなど全くない。運良くどこかに引っ掛かってくれれば、などという気持ちでいっぱいだった。受験会場でもCDウォークマンで大好きな渡辺美里の曲を聴いたり、ライブ会場で買ったグッズを身につけてたりしていたと思う。とにかく何かにすがりたかったのだろう。

また、受験したのは2月の札幌である。その時期はあの有名な「札幌雪祭り」が開催している。会場もすぐ近くだった。でも足を運ばなかった。なぜかといえば、受験生が雪祭りを見れば落ちるというジンクスが頭にあったからである。いまにして思えば、それは受験に失敗した人間が流したデマだと思う(ホワイトイルミネーションをカップルが観ると別れる、というのもある)。しかし当時の私はそんなものまで信じていたのである。

その後、浪人した私はそのまま札幌で1年間すごし、次の年(96年)の2月に再び受験することになる。それなりに勉強をしたので、まあどこかの大学には行くだろうというくらいの余裕はあった。縁起をかつぐこともなく、試験会場を出た後で雪祭りを観た時もある。受験結果は言うまでもないだろう。

縁起をかついだりジンクスを気にする人たちの心情は理解できないわけではない。しかしそのような行為は気休め以上のものはないのではないか。あの2度目の受験の頃からは私は縁起をかつぐような真似をしていない。

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