せわしない出荷日
2008年3月25日昼休みになるのが待ち遠しくてしかたなかった。時計が12時になったら会社を出て自転車で河原町方面へ向かう。
待ちに待ったヴァン・モリソンの再発CDの出荷日である。夕方はちょっと予定が入っているので、昼休みのうちに手に入れたかった。明日以降に買っても遅くないのではと思う人もいるだろう。確かにその通りである。彼のファンなど全国をみても数はたかがしれているし、すぐに無くなる可能性も低いにはちがいない。だが、聴くか聴かないかはともかくとして、まずは自分の手元に作品を置いておきたいのだ。
いつも通っているCDショップに着いて、ア行のCDを見るも作品は一つも置いてない。紙ジャケットCDばかり置いてあるコーナ−にもボブ・ディランやジョージィ・フェイムはあるがヴァンのヴァの字も見当たらない。
しかし、この時点で焦りはなかった。まだ開店してまもない時間ではその日に出荷するCDがまだ棚に入っていないことはよくあることだからだ。そこで店員をつかまえて、
「今日が出荷日なんですけど、ヴァン・モリソンというんですけど」
と尋ねたら、
「ヴァン・・・モリソンですか?」
と少しとまどった返事が返ってくる。おそらくこの人は知らないのだろう。
手がかりがないのも困るだろうと思い、
「紙ジャケットなんですけど・・・」
とヒントを与えたら、まだ段ボールに入っているCDをごそごそと調べてくれた。2、3分ほど経ったろうか。イヤな予感がする、と思っていたら案の定、
「申し訳ありません。出荷していないようです」
と言われた。なんということだろう。それほど小さなCDショップというわけでもないのに。せめて私の買う分だけでも確保してほしかった。
この時点で12時20分ごろだったと記憶している。このままでは昼食をとる時間もなくなってしまう。しかし今のうちにCDも手にいれたいし・・・。ということで、タワーレコードだけ覗いてみようと、また自転車を5分ほど走らせる。そしてOPAビルの裏に自転車を置いてビルの9階にあるタワレコまで駆け上がった。
「V」のレコード棚にはやはり置いていない。しかし、また店員をつかまえたらレジに持ってきてくれた。新作「Keep It Simple」と「Back On Top」(99年)だけいつの間にか4月30日に発売延期となっていたけれど、それ以外の6枚は全て買った。これで合わせて1万8200円かかった。
で、そのまま会社に戻ればめでたし、めでたし、のはずだった。しかし、帰りにちょっと後味の悪くなる出来事がついてくる。自転車を置いた場所に戻ると、なぜかさっきと違う場所に移動しているではないか。ふと近くを見ると、ヘルメットをかぶったおじさんが立っている。この人が動かしたんだろうなと感じながらも、カギをさしてスーッと逃げようとした瞬間、
「(ここは)駐車禁止ですから」
と言われたので思わず、
「すいません」
と頭を下げてその場を後にした。別に私はあんな場所に自転車を止めたかったわけではない。そもそも最近の京都市内は自転車の撤去も活発にしているし、目立つようなところに自転車を置くのは極力さけている。
そんなことがありながら会社に戻るころには12時50分ごろ、やはり休み時間はほとんど無くなっていた。戻る途中のセブンイレブンでおにぎりを2個買ったのが今日の昼食である。いつもと比べて小食であった。
待ちに待ったヴァン・モリソンの再発CDの出荷日である。夕方はちょっと予定が入っているので、昼休みのうちに手に入れたかった。明日以降に買っても遅くないのではと思う人もいるだろう。確かにその通りである。彼のファンなど全国をみても数はたかがしれているし、すぐに無くなる可能性も低いにはちがいない。だが、聴くか聴かないかはともかくとして、まずは自分の手元に作品を置いておきたいのだ。
いつも通っているCDショップに着いて、ア行のCDを見るも作品は一つも置いてない。紙ジャケットCDばかり置いてあるコーナ−にもボブ・ディランやジョージィ・フェイムはあるがヴァンのヴァの字も見当たらない。
しかし、この時点で焦りはなかった。まだ開店してまもない時間ではその日に出荷するCDがまだ棚に入っていないことはよくあることだからだ。そこで店員をつかまえて、
「今日が出荷日なんですけど、ヴァン・モリソンというんですけど」
と尋ねたら、
「ヴァン・・・モリソンですか?」
と少しとまどった返事が返ってくる。おそらくこの人は知らないのだろう。
手がかりがないのも困るだろうと思い、
「紙ジャケットなんですけど・・・」
とヒントを与えたら、まだ段ボールに入っているCDをごそごそと調べてくれた。2、3分ほど経ったろうか。イヤな予感がする、と思っていたら案の定、
「申し訳ありません。出荷していないようです」
と言われた。なんということだろう。それほど小さなCDショップというわけでもないのに。せめて私の買う分だけでも確保してほしかった。
この時点で12時20分ごろだったと記憶している。このままでは昼食をとる時間もなくなってしまう。しかし今のうちにCDも手にいれたいし・・・。ということで、タワーレコードだけ覗いてみようと、また自転車を5分ほど走らせる。そしてOPAビルの裏に自転車を置いてビルの9階にあるタワレコまで駆け上がった。
「V」のレコード棚にはやはり置いていない。しかし、また店員をつかまえたらレジに持ってきてくれた。新作「Keep It Simple」と「Back On Top」(99年)だけいつの間にか4月30日に発売延期となっていたけれど、それ以外の6枚は全て買った。これで合わせて1万8200円かかった。
で、そのまま会社に戻ればめでたし、めでたし、のはずだった。しかし、帰りにちょっと後味の悪くなる出来事がついてくる。自転車を置いた場所に戻ると、なぜかさっきと違う場所に移動しているではないか。ふと近くを見ると、ヘルメットをかぶったおじさんが立っている。この人が動かしたんだろうなと感じながらも、カギをさしてスーッと逃げようとした瞬間、
「(ここは)駐車禁止ですから」
と言われたので思わず、
「すいません」
と頭を下げてその場を後にした。別に私はあんな場所に自転車を止めたかったわけではない。そもそも最近の京都市内は自転車の撤去も活発にしているし、目立つようなところに自転車を置くのは極力さけている。
そんなことがありながら会社に戻るころには12時50分ごろ、やはり休み時間はほとんど無くなっていた。戻る途中のセブンイレブンでおにぎりを2個買ったのが今日の昼食である。いつもと比べて小食であった。
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