ヤフーニュースに、

「ジッタリンジンが再燃の兆し」

という見出しが、しかもトップで出ていたのは奇妙に感じた。そういえばテレビをつけると、パチンコのCMで“夏祭り”をたまに耳にはしていた。その反響が大きかったため着うたを出したところ、10万ダウンロードを超える勢いだという。

ニュースの下にはコメント欄があって、そこがやたらと盛り上がっている。しかし、懐かしいだとか、名曲はいつ聴いても良いだとか、いまの曲はよくわからんとか、要するに昔ちょっとジッタリン・ジンを耳にしていた程度とおぼしき人ばかりなのが面白かった。おそらくここに書き込みをした中でジッタリン・ジンのファンはいない。ライブ会場にまで足を運ぶような人たちは、このヤフーのニュースに冷ややかな視線を送っているだろう。にわかファンの私もそう思う。“夏祭り”「だけ」が脚光を浴びたからといっていまさら「人気が再燃」とはいかないだろう、とね。せいぜい、現在40代前後の人たちがCMを観て懐かしがっている、というのが今回のヒットの実体ではないだろうか。着うたが売れているのは単純に喜ばしいけれど、私にはそれ以上の格別の思いはない。

それはともかく、2000年にはホワイトベリーにカバーされたり、今回のようにパチンコで楽曲を使われたりと、ジッタリン・ジンは不思議な縁のあるバンドだなと感じる。優れていると言われるバンドでも、このような形で曲が何度も世に出るというのはなかなかあるものではない。

ずっと活動していれば、こういうことも起きるのだろう。マイペースで続けてきた本人たちの意識もたぶんそんなところだと思う。

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