映画「ハンサムスーツ」を観る
2008年11月3日 CD評など
この3日間は土曜の午後だけ出勤したため「2・5連休」だった。しかし近所で飲んでいた以外は特に何もせずに過ごす。そこで11月1日から公開した映画「ハンサムスーツ」を観ようと新京極のシネコン「MOVIX京都」へ出かけた。着いたのは開演10分前の午後3時10分ごろで、受付の上にあるモニターを見ると残席が「38」となっている。けっこう埋まっているようだが、なんとか入れる見込みである。アイスウーロン茶のMサイズ(250円)を買って席につくと、まもなく照明が消えて上映である。
どこかで書いたかもしれないけれど、私は純粋に「この映画が観たい」と映画自体を目的にすることはない。いつも別に何か理由がある。
今回については、
・映画に渡辺美里が出演している。
・映画で“My Revolution”が執拗に流れる。
ということがあるからだ。映画の中身よりもまずこのことについて触れておこう。
本編では想像以上に“My Revolution”が流れていた。主題歌としてのみならず、主人公の啄郎の着メロを初め様々な形で登場する。私は何か辛いことがあったら“My Revolution”を聴くような真似はしないけれど、彼女の歌をよすがとしている啄郎とは重なる部分もあるような気がする。
また美里だけでなく、久保田利伸“LA LA LA LOVE SONG”、佐野元春“SOME DAY”、EAST END×YURI“DA.YO.NE”、米米CLUB“Shake Hip!”、ユニコーン“大迷惑”といった80年代から90年代前半の邦楽ヒット曲も使われている。渡辺美里およびこのあたりの時代のヒット曲が嫌いな方はこの映画に近寄らないほうが無難だろう。
そして、渡辺美里の出演である。今年の夏のライブで、「渡辺美里」役で出演する、と言っていたのでどう出てくるのかと思った。しかし実際は映画本編とは外れたところで現れる。詳しいことは書かないけれど、油断すると見逃すぞ、とだけ言っておきたい。
映画自体の内容についても、ネタばらしにならない程度に触れておこう。
母親の残した定食屋を継いで働いている琢郎(ドランクドラゴンの塚地武雅)は、店のアルバイトに入った寛子(北川景子)という美しい女性を好きになり告白するも、あっけなく断られる。落ち込んだ啄郎は怪しいセールスマンから、着るとハンサムな容姿になれる「ハンサムスーツ」(試用品)を「洋服の青山」で手に入れる。それから啄郎は「ブサイク」と「ハンサム」の両方の生活を経験していく。モデルになるなど今までとは180度も違う人生を歩む啄郎はそれを最初は楽しんでいくが・・・。あらすじはこんな感じである。
主人公の啄郎は、バスの中で女性にぶつかれば痴漢扱いされ、これまで101人の女性にフラレているという過去も持つ。そして容姿について強いコンプレックスを抱いている。しかし彼は魅力の全くない男ではない。別にオタクというわけでもないし、料理の腕は抜群で常連には喜ばれているし、良い友人も周囲にいる。性格もかなりの人格者といえよう。
だから、恋愛の面を除けば、けっこう幸せで充実した人生を送っているように見える。この映画は「ハンサムスーツ」という道具を使いハンサムな人間になるという経験を通し、逆に啄郎の人生が持つ幸せを彼自身が発見していく物語と私は解釈した。
終わりの展開は勘の鋭い人ならば途中で気づくものかもしれない。私は全く予測することもなかったため、驚いたような納得したような、そんな心境だった。深刻なテーマがあるわけでもなく、気楽に楽しめるコミカルな作品である。2時間をダレることなく観ることができた。
最後に、映画を観た方へ私の疑問をぶつけたい。アルバイトの寛子は、自分の見た目ではなく中身を見てほしい、という思いを強くもっていたのはなぜだろう。彼女には外見だけで判断されることにすさまじい抵抗を持っていた。映画にはその理由は描かれなかったけれど、それが私の中で大きな謎になっている。
どこかで書いたかもしれないけれど、私は純粋に「この映画が観たい」と映画自体を目的にすることはない。いつも別に何か理由がある。
今回については、
・映画に渡辺美里が出演している。
・映画で“My Revolution”が執拗に流れる。
ということがあるからだ。映画の中身よりもまずこのことについて触れておこう。
本編では想像以上に“My Revolution”が流れていた。主題歌としてのみならず、主人公の啄郎の着メロを初め様々な形で登場する。私は何か辛いことがあったら“My Revolution”を聴くような真似はしないけれど、彼女の歌をよすがとしている啄郎とは重なる部分もあるような気がする。
また美里だけでなく、久保田利伸“LA LA LA LOVE SONG”、佐野元春“SOME DAY”、EAST END×YURI“DA.YO.NE”、米米CLUB“Shake Hip!”、ユニコーン“大迷惑”といった80年代から90年代前半の邦楽ヒット曲も使われている。渡辺美里およびこのあたりの時代のヒット曲が嫌いな方はこの映画に近寄らないほうが無難だろう。
そして、渡辺美里の出演である。今年の夏のライブで、「渡辺美里」役で出演する、と言っていたのでどう出てくるのかと思った。しかし実際は映画本編とは外れたところで現れる。詳しいことは書かないけれど、油断すると見逃すぞ、とだけ言っておきたい。
映画自体の内容についても、ネタばらしにならない程度に触れておこう。
母親の残した定食屋を継いで働いている琢郎(ドランクドラゴンの塚地武雅)は、店のアルバイトに入った寛子(北川景子)という美しい女性を好きになり告白するも、あっけなく断られる。落ち込んだ啄郎は怪しいセールスマンから、着るとハンサムな容姿になれる「ハンサムスーツ」(試用品)を「洋服の青山」で手に入れる。それから啄郎は「ブサイク」と「ハンサム」の両方の生活を経験していく。モデルになるなど今までとは180度も違う人生を歩む啄郎はそれを最初は楽しんでいくが・・・。あらすじはこんな感じである。
主人公の啄郎は、バスの中で女性にぶつかれば痴漢扱いされ、これまで101人の女性にフラレているという過去も持つ。そして容姿について強いコンプレックスを抱いている。しかし彼は魅力の全くない男ではない。別にオタクというわけでもないし、料理の腕は抜群で常連には喜ばれているし、良い友人も周囲にいる。性格もかなりの人格者といえよう。
だから、恋愛の面を除けば、けっこう幸せで充実した人生を送っているように見える。この映画は「ハンサムスーツ」という道具を使いハンサムな人間になるという経験を通し、逆に啄郎の人生が持つ幸せを彼自身が発見していく物語と私は解釈した。
終わりの展開は勘の鋭い人ならば途中で気づくものかもしれない。私は全く予測することもなかったため、驚いたような納得したような、そんな心境だった。深刻なテーマがあるわけでもなく、気楽に楽しめるコミカルな作品である。2時間をダレることなく観ることができた。
最後に、映画を観た方へ私の疑問をぶつけたい。アルバイトの寛子は、自分の見た目ではなく中身を見てほしい、という思いを強くもっていたのはなぜだろう。彼女には外見だけで判断されることにすさまじい抵抗を持っていた。映画にはその理由は描かれなかったけれど、それが私の中で大きな謎になっている。
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