午前9時30分、休日にもかかわらず京都駅前に私は立っていた。ここでKBS京都とエフエム京都との共同企画であるKyotoRadioDay’08「ecoes」というイベントに渡辺美里が登場するからだ。イベントのテーマ・ソングに彼女の“サンキュ”が採用されたことを受けてのものである。しかもラジオのゲスト出演だけでなくライブも行なう。彼女が公開の無料ライブをするというのは私の記憶にはない。ぜひ立ち会おうと早くから会場へ駆けつけたわけだ。
いや、実際は何時に美里が登場するのかイベントのサイトでは明らかにされなかったから仕方なくこんな時間に訪れたのが正直なところだ。駅前に着いたとたん、彼女の写真が載った看板が目に止まる。ライブは午後2時15分から3時半、と明記されていた。まだ4時間以上も時間がある。
会場に着くまではてっきり大階段の広場にあるステージでライブをするとばかり思っていた。しかし実際は画像の通り、駅前に小さな特設ステージをこしらえたものである。その前にパイプ椅子が150脚ほど並べられていた。せっかくだからここに陣取って待とうかと思ったけれど、結局やめてしまった。なぜかといえば、ステージの周辺に顔見知りの人がウロウロしていたからだ。KBS京都の社員である。その人の前で、4時間ほど前から渡辺美里を待つ私の姿を観られるのは、はっきりいって恥ずかしい。イタイ奴だと思われるのに決まってる。
そんな事情もあり、ステージ周辺を付かず離れずの距離を確保しながら立って歩くことにする。熱心なファンはすでに椅子に陣取っている。10時30分ごろ、黒幕でステージを隠してのリハーサルがおこなわれる。時間が短いこともあり、選曲も無難なものになりそうだ。12時ごろになると座っていた人たちも食事に出かける。しかし皆、椅子に荷物を置いて座席はしっかり確保していた。図々しいなあ。私も疲れて腹も減ってきたので地下街でトンカツを食べる。午後1時15分ごろ、なぜかパイプ椅子を1列追加して並べられた。これはチャンスとばかりに急いで座った。しかし出演1時間前ほどになっても人はあまり集まらない。これは彼女のせいでなく、イベント告知の不足だと思う(知っていたら観に行ったのに、と言う人が自分の周囲にはけっこういた)。結局、午後2時15分の時点でも300人くらいしかいなかった。
まず、川原ちかよというDJが登場して諸注意などをする。それから新作アルバム「Dear My Songs」(08年)より“Lovin’you ”をかけて美里が登場。いちおうイベントのテーマが「エコ」ということもあり、西武ライブを続けているうちに外の熱さの質も変わっていくのを感じた、という自身の経験などを話していた。それが終わって舞台替えをし、待望のライブが始まったのは午後3時であった。今回はアコースティック・ライブ、しかも先日に出たアルバムの出来を思うと個人的な期待はゼロどころかマイナスくらいだった。アルバムのようなアレンジで演奏されると思うと正直たまらない。そんな心境である。
しかし、私の予想は良い意味で裏切られる。1曲目の“10 years”は「Dear My Songs」のバージョンかと思ったら意外にも無難なアレンジで演奏される。他の曲もおおむねそのような感じで、アルバムのようにはガタガタな調子では全くなかった。そして、彼女の歌もけっこう気合いは入っていたように感じる。自分のファンばかりでなく不特定多数で歌うということもあり、強い意気込みがあったのではないだろうか。全5曲、30分足らずのライブではあったものの非常に充実した内容だった。
しかしである。だからこそ、人の集まりがいまいちだったのは残念でならない。こうしたライブにこそ、彼女を知らない人、彼女を離れていった人に観てほしかった。最後に演奏曲目を示す。
【演奏曲目】
(1)10 years
(2) BELIEVE
(3)素顔
(4)サンキュ
(5) My Revolution
バンドメンバー
パーカッション:三沢またろう
キーボード:光田健一
ギター:設楽博臣
いや、実際は何時に美里が登場するのかイベントのサイトでは明らかにされなかったから仕方なくこんな時間に訪れたのが正直なところだ。駅前に着いたとたん、彼女の写真が載った看板が目に止まる。ライブは午後2時15分から3時半、と明記されていた。まだ4時間以上も時間がある。
会場に着くまではてっきり大階段の広場にあるステージでライブをするとばかり思っていた。しかし実際は画像の通り、駅前に小さな特設ステージをこしらえたものである。その前にパイプ椅子が150脚ほど並べられていた。せっかくだからここに陣取って待とうかと思ったけれど、結局やめてしまった。なぜかといえば、ステージの周辺に顔見知りの人がウロウロしていたからだ。KBS京都の社員である。その人の前で、4時間ほど前から渡辺美里を待つ私の姿を観られるのは、はっきりいって恥ずかしい。イタイ奴だと思われるのに決まってる。
そんな事情もあり、ステージ周辺を付かず離れずの距離を確保しながら立って歩くことにする。熱心なファンはすでに椅子に陣取っている。10時30分ごろ、黒幕でステージを隠してのリハーサルがおこなわれる。時間が短いこともあり、選曲も無難なものになりそうだ。12時ごろになると座っていた人たちも食事に出かける。しかし皆、椅子に荷物を置いて座席はしっかり確保していた。図々しいなあ。私も疲れて腹も減ってきたので地下街でトンカツを食べる。午後1時15分ごろ、なぜかパイプ椅子を1列追加して並べられた。これはチャンスとばかりに急いで座った。しかし出演1時間前ほどになっても人はあまり集まらない。これは彼女のせいでなく、イベント告知の不足だと思う(知っていたら観に行ったのに、と言う人が自分の周囲にはけっこういた)。結局、午後2時15分の時点でも300人くらいしかいなかった。
まず、川原ちかよというDJが登場して諸注意などをする。それから新作アルバム「Dear My Songs」(08年)より“Lovin’you ”をかけて美里が登場。いちおうイベントのテーマが「エコ」ということもあり、西武ライブを続けているうちに外の熱さの質も変わっていくのを感じた、という自身の経験などを話していた。それが終わって舞台替えをし、待望のライブが始まったのは午後3時であった。今回はアコースティック・ライブ、しかも先日に出たアルバムの出来を思うと個人的な期待はゼロどころかマイナスくらいだった。アルバムのようなアレンジで演奏されると思うと正直たまらない。そんな心境である。
しかし、私の予想は良い意味で裏切られる。1曲目の“10 years”は「Dear My Songs」のバージョンかと思ったら意外にも無難なアレンジで演奏される。他の曲もおおむねそのような感じで、アルバムのようにはガタガタな調子では全くなかった。そして、彼女の歌もけっこう気合いは入っていたように感じる。自分のファンばかりでなく不特定多数で歌うということもあり、強い意気込みがあったのではないだろうか。全5曲、30分足らずのライブではあったものの非常に充実した内容だった。
しかしである。だからこそ、人の集まりがいまいちだったのは残念でならない。こうしたライブにこそ、彼女を知らない人、彼女を離れていった人に観てほしかった。最後に演奏曲目を示す。
【演奏曲目】
(1)10 years
(2) BELIEVE
(3)素顔
(4)サンキュ
(5) My Revolution
バンドメンバー
パーカッション:三沢またろう
キーボード:光田健一
ギター:設楽博臣
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