2月13日に京都橘大学が、2009年卒業予定で内定を取り消された大学生について、授業料を1年間免除して卒業延期を認める方針をとった。

公式サイトはこちら。
http://www.tachibana-u.ac.jp/

支援策についての文書はこちら。
http://www.tachibana-u.ac.jp/official/pdf/assistance-measures.pdf

支援を受けるためには、
・要卒単位を満たしていること。
・ 内定取消を受けた企業から本学就職進路課に「新規学校卒業者の採用内定取消通知書」が提出されてい ること、または就職ができなくなったことを証明する書類が提出されていること。
 ・「卒業留保願」(本学所定用紙)を提出していること。

の3点を満たしていることが条件となる。ただ、在籍料として1学期2万円は必要だ。

2月17日付の京都新聞朝刊によると、同大学では今年に入って男子学生1人が内定を取り消され、女子学生1人が就職時期の半年延期を言い渡されたという。

大学は、

「今回の措置では、内定取り消しだけでなく、就職時期の延期や内定辞退の強要を受けた学生にも柔軟に対応したい」

とも言っている。

私は大学院入試を失敗してそのまま大学を出てしまった経験があるけれど、新卒と既卒とでは就職活動に圧倒的な差が出てくる。日本の企業はまだ新卒採用が大半だ。また、大学を離れれば情報も乏しくなる。就職課もないし、パソコンのような設備も自前で工面しなければならない。ハローワークに行ったり雑誌を買って当たっていくなどの限られた方法しかなくなるのだ。

内定を取り消された人たちはまだまだ困難は続いていくことだろう。就職活動や生活にかかる経費もあるし、正直いって大学料を免除してもそれほど効果がないかもしれない。しかしながら、この困難で不透明な経済状況下において京都橘大学のような配慮を草の根で増やしていくことが打開策への着実な道につながっていくような気がする。



コメント

お気に入り日記の更新

最新のコメント

日記内を検索