今年はライブに行く回数を控えると公言しているけれど、CDの買う数もいつのころかグッと減っていた。もともと時代とか流行を追いかけるのが好きな人間ではないので仕方ないけれど、最近は敬愛するヴァン・モリソンのごとく大昔のブルースやソウルのような音楽ばかり聴く生活を送っている。

しかし「これは買わねば!」と思わせるCDが来月に出ることとなった。なんと、あのフリクション(Friction)が新作を発売するというのだ。前作「Zone Tripper」(95年)以来、実に14年ぶりのアルバムである。

中村達也(ドラムス)と2人だけという特殊な編成でレックがフリクションの活動を再開したのは2006年のことである。もうこれが最後だろうと勝手に思っていた私は渋谷クアトロまで駆けつけて彼らのライブを体験した。しかし予想に反して、ライジング・サンやフジ・ロックなどのフェスティバルにも出演するなど活動はどんどん積極的になる。そして、大阪の心斎橋クラブクアトロで2回目のライブを観る機会もできた。

その時のライブの感想を書く機会を逃していたけれど、ステージに立つレックと中村の姿が実に楽しそうだったのが個人的に印象深かった。CDで体験していた鬼気迫る緊張感やテンションばかりでなかったので、自分の中にあった彼らのイメージが良い意味で壊されることとなった。

イギー・ポップやローリング・ストーンズのカバーなども収録されている「DEEPERS」と名付けられた新作は、いままでには無かったフリクションの姿が捉えられているものと密かに期待している。

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