逮捕でCD出荷停止。その理由は?
2009年2月23日 音楽鈴木茂が大麻所持で逮捕というニュースはネットでも大きく取り上げられていた。
いまだに元「はっぴいえんど」(活動していたのは1970年から72年末。いまから35年以上も前だ)という紹介をされているのは悲しいけれど、このバンドにも彼にもたいして思い入れがない私にとっては重大な事件でもない。最初はそう思っていた。
だがポニーキャニオン、キングレコード、日本クラウンの各社が、鈴木のアルバム以外に、はっぴいえんど、ティン・パン・アレーなど、彼が参加しているアルバムにまで出荷停止するという話を聞いたときには非常にショックを受ける。
そもそも、ミュージシャンが事件事故をおこしたからという理由で、その人の関わった作品の発売を止めることにどれほど意味があるのだろうか。レコード会社の説明も納得がいくものはない。「JCASTニュース」というところの記事によればこうだ(09年2月19日)
「社内で協議した結果で、ホームページで書かせていただいたことがすべてです。音楽の歴史的価値は重々分かっており、残念な思いはありますが、刑事事件になりましたので致し方ないと思っています」(ポニーキャニオン)
「過剰反応ということではなく、世間をお騒がせした状況を考慮したということです」(キングレコード)
「特別にお答えすることはありません」(日本クラウン)
鈴木本人のみならず、一緒に作品を作ったミュージシャン、およびそのファンが一方的に不利益を受けただけではないだろうか。
ところで警視庁のまとめによれば、昨年(08年)の1年間における大麻取締法違反容疑で検挙されたのは2778人だ。これは昨年より507人増で、統計開始(1956年)以来、過去最高の数字である。麻薬汚染は日本国内でも深刻な問題になっているのは間違いない。
しかしながら、ミュージシャンだからといって不必要に社会的制裁を加えられるのは行き過ぎだ。大麻所持の刑罰は5年以下の懲役、初犯ならば2年で執行猶予が一般的だという。刑事罰を受ければそれで十分ではないか。赤の他人がどうこう言う話ではない。
たぶん、レコード会社がミュージシャンに余計な罰を与えることに私は最も憤慨しているのだと思う。だが、ジャニス・ジョプリンやジミ・ヘンドリックスやジム・モリソン(ザ・ドアーズ)といったドラッグで亡くなったミュージシャンに対するレコード会社の扱いはどうだろう。まるで神か仏ではないか。こうした人たちの作品で商売をすることについて全く非難するつもりはない。しかし、今回のようなCDの出荷停止をする姿勢とは全く結びつかないというほかない。
いまだに元「はっぴいえんど」(活動していたのは1970年から72年末。いまから35年以上も前だ)という紹介をされているのは悲しいけれど、このバンドにも彼にもたいして思い入れがない私にとっては重大な事件でもない。最初はそう思っていた。
だがポニーキャニオン、キングレコード、日本クラウンの各社が、鈴木のアルバム以外に、はっぴいえんど、ティン・パン・アレーなど、彼が参加しているアルバムにまで出荷停止するという話を聞いたときには非常にショックを受ける。
そもそも、ミュージシャンが事件事故をおこしたからという理由で、その人の関わった作品の発売を止めることにどれほど意味があるのだろうか。レコード会社の説明も納得がいくものはない。「JCASTニュース」というところの記事によればこうだ(09年2月19日)
「社内で協議した結果で、ホームページで書かせていただいたことがすべてです。音楽の歴史的価値は重々分かっており、残念な思いはありますが、刑事事件になりましたので致し方ないと思っています」(ポニーキャニオン)
「過剰反応ということではなく、世間をお騒がせした状況を考慮したということです」(キングレコード)
「特別にお答えすることはありません」(日本クラウン)
鈴木本人のみならず、一緒に作品を作ったミュージシャン、およびそのファンが一方的に不利益を受けただけではないだろうか。
ところで警視庁のまとめによれば、昨年(08年)の1年間における大麻取締法違反容疑で検挙されたのは2778人だ。これは昨年より507人増で、統計開始(1956年)以来、過去最高の数字である。麻薬汚染は日本国内でも深刻な問題になっているのは間違いない。
しかしながら、ミュージシャンだからといって不必要に社会的制裁を加えられるのは行き過ぎだ。大麻所持の刑罰は5年以下の懲役、初犯ならば2年で執行猶予が一般的だという。刑事罰を受ければそれで十分ではないか。赤の他人がどうこう言う話ではない。
たぶん、レコード会社がミュージシャンに余計な罰を与えることに私は最も憤慨しているのだと思う。だが、ジャニス・ジョプリンやジミ・ヘンドリックスやジム・モリソン(ザ・ドアーズ)といったドラッグで亡くなったミュージシャンに対するレコード会社の扱いはどうだろう。まるで神か仏ではないか。こうした人たちの作品で商売をすることについて全く非難するつもりはない。しかし、今回のようなCDの出荷停止をする姿勢とは全く結びつかないというほかない。
コメント