映画「月に囚(とら)われた男」を観る
2010年5月1日 CD評など5連休の初日は京都シネマでこの映画を観る。図らずも毎月1日は「映画の日」ということで1000円で観ることができた。
この映画に関心を持ったのは、試写会の仕事で配られたこの奇妙なデザインのチラシに惹かれてのことだった。渦巻きの背景に宇宙服を着た男が一人立っていて、そのチラシの左下には、
契約期間:3年
赴任地:月
労働人数:1人
このミッションは何か、おかしい。
とやはり怪しげなことが書かれている。
「月に囚われた男」は文字通り、地球から遠く離れた月面を舞台にしたSF作品だ。監督はかのデヴィッド・ボウイの息子であるダンカン・ジョーンズで、これが彼のデビュー作となる。
近未来の地球は月からエネルギーを供給する時代となっていた。その作業のため月へ送られたのが、主人公のサム・ベル(サム・ロックウェル)という男である。月面にいるのは彼一人であり、ガーティという人口知能ロボットがサムの散髪など身の回りの世話をしてくれる。
月面基地の外とは直接に通信することはできない。地球からビデオが送られてくるのを観るか、こちらから地球へビデオを送る方法だけである。サムの唯一の話し相手はガーティしかいない。
月にたった一人という孤独な任務もあと2週間を切ることになった。サムは地球から送られてきた妻子のビデオを観ながらそれを切望する。しかし、そんな中で彼に突然幻覚が見え始め、周囲に奇妙な出来事が起こり始める---。
チラシに、
低予算:500万ドル(4.5億円)
主要キャスト:1人
撮影日数:33日
とも書かれている通り、映像を観た時から「あまりお金がかかってないなあ」と私でもわかる作りとなっている。登場人物はエキストラ的な人を加えても10人ほどしかいない。映像も基地の中か、月の表面を映すくらいとけっこう単調でもある。こないだ「第9地区」を観たばかりだったから余計にそう感じたのかもしれない。
途中で寝てしまうかも、と予想したけれど結果として最後までつき合うことができた。さきほど言った通り映画の進行は割と淡々としているものの、話の流れの面白さのためかそれほど退屈せずに観ることができたようである。
サムは果たして無事地球に帰れるかと最初は心配したけれど、途中から映画の関心はかなり別の方向にいく。月面に一人で任務というおかしな作業の背景が徐々に明らかになっていくからだ。それは「第9地区」とはまた違った面で悲しい結末が待っている。しかしそれがこの映画の一番の売りかもしれない。
この映画に関心を持ったのは、試写会の仕事で配られたこの奇妙なデザインのチラシに惹かれてのことだった。渦巻きの背景に宇宙服を着た男が一人立っていて、そのチラシの左下には、
契約期間:3年
赴任地:月
労働人数:1人
このミッションは何か、おかしい。
とやはり怪しげなことが書かれている。
「月に囚われた男」は文字通り、地球から遠く離れた月面を舞台にしたSF作品だ。監督はかのデヴィッド・ボウイの息子であるダンカン・ジョーンズで、これが彼のデビュー作となる。
近未来の地球は月からエネルギーを供給する時代となっていた。その作業のため月へ送られたのが、主人公のサム・ベル(サム・ロックウェル)という男である。月面にいるのは彼一人であり、ガーティという人口知能ロボットがサムの散髪など身の回りの世話をしてくれる。
月面基地の外とは直接に通信することはできない。地球からビデオが送られてくるのを観るか、こちらから地球へビデオを送る方法だけである。サムの唯一の話し相手はガーティしかいない。
月にたった一人という孤独な任務もあと2週間を切ることになった。サムは地球から送られてきた妻子のビデオを観ながらそれを切望する。しかし、そんな中で彼に突然幻覚が見え始め、周囲に奇妙な出来事が起こり始める---。
チラシに、
低予算:500万ドル(4.5億円)
主要キャスト:1人
撮影日数:33日
とも書かれている通り、映像を観た時から「あまりお金がかかってないなあ」と私でもわかる作りとなっている。登場人物はエキストラ的な人を加えても10人ほどしかいない。映像も基地の中か、月の表面を映すくらいとけっこう単調でもある。こないだ「第9地区」を観たばかりだったから余計にそう感じたのかもしれない。
途中で寝てしまうかも、と予想したけれど結果として最後までつき合うことができた。さきほど言った通り映画の進行は割と淡々としているものの、話の流れの面白さのためかそれほど退屈せずに観ることができたようである。
サムは果たして無事地球に帰れるかと最初は心配したけれど、途中から映画の関心はかなり別の方向にいく。月面に一人で任務というおかしな作業の背景が徐々に明らかになっていくからだ。それは「第9地区」とはまた違った面で悲しい結末が待っている。しかしそれがこの映画の一番の売りかもしれない。
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