5月8日放送の「メレンゲの気持ち」(日本テレビ系)で、成海璃子の自室のCD棚が紹介され、その中身があまりにも凄かったことが話題になっている。

ネットで調べたところでは、このようなアーティストのCDが並んでいたらしい。

INU
スターリン
筋肉少女帯
村八分
はっぴいえんど
高田渡
奇形児
あぶらだこ
猛毒

など。はっぴいえんどや高田渡も渋い趣味だが、日本のパンクやニュー・ウェーブの分野で知られるマニアックな人たちの名前が目につく。

しかしながら何が一番とんでもないことかといえば、成海璃子がまだ1992年生まれの高校生という事実だろう。そんな年齢の彼女がこのようなCDを聴くきっかけはいったい何だったのか。本人もモゴモゴ言って理由を明らかにしなったようだが。

おそらく、きっかけはそれほどたいしたことではないと思う。何か1枚のCDが好きになったことが入口となり、その周辺の世界を広げていったらこのようなCD棚になってしまった。そんな感じの流れだったのではないだろうか。

自分の経験でも佐野元春を聴いて彼のルーツの英米ロックのCDを集めるようになったり、ジョイ・ディヴィジョンのCDをきっかけにパンクやニュー・ウェーヴのCDを買うようになったり、ということがこれまで何度かあった。そしてそれはあくまで「なんとなく」な感じであり、何かに駆り立てられるようにCDを集めていたというわけではない。

だから、周囲にどう思われようとも、いまだに私には「俺は音楽にくわしい」という心境にはなれないでいる。別にオタクだマニアだと思われるのは結構だが、「渡部さんって音楽にくわしいんですね」と言われたら「勘弁してくれ!」という心境になってしまう。確かにCDをたくさん持ってるしライブも100本以上観てるけれど、知識なんてほとんど無いんだから。

そもそも「自称音楽ファン」みたいな知り合いもいないし、そんな人たちと付き合っても長く会話が続かない気がする(知識がないからね)。mixiのミュージシャンのコミュニティにもヴァン・モリソン以外は入っていないのもその辺に理由がある。成海璃子は番組内で「同世代の友達と趣味が合わない」と嘆いたらしいが、彼女にとってはその方が良いと思う。

しかしCD棚を見てる限り、彼女は海外のパンクやニュー・ウェーブについてはくわしくなさそうだな。これらの音楽を手軽に聴くために、最近は部屋のパソコンにスロッビング・グリスルやポップ・グループ、ソフト・セルのCDを次々と放り込んでいたけれど、そんな最中に聞いた成海璃子の話であった。

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