昨日の朝に放送された「サンデーフロントライン」(テレビ朝日系列)の就職活動に関する特集はなかなか興味深かった。

今年度の大学生の就職内定率は57パーセント程度で、調査以来では最低の数字だという。大学に入っても半分の学生は来年の進路が無いわけだ。

こうした状況で心配なのはそういう人たちの親であり、番組では花園大学でおこなわれた「親を対象とした」就職説明会を取り上げていた。また最近は「就職活動の家庭教師」というのも存在しているそうだが、大半は親からの問い合わせとのことである。

自分の子どもがブラブラしている姿を見ていても平気な親は珍しいかもしれない。しかし、多くの場合、本当に子どものことを思っているというのは少ない。親自身が不安で、それを解消したいという気持ちから子どもにあれこれ指図するというのが本当のところだ。

実際、花園大学の就職課にも、就職活動で親がプレッシャーになっている、と相談してきた学生もいた。

番組のコメンテーターも言っていたが、いまの親たちは現在のような就職難を経験していないため、進路がないということが一大事のように考えてしまう。しかし現実は上のような就職率だ。またネットの普及のおかげで、ろくに職種も会社も見ずに応募する人が増えて「倍率1000倍」とかの競争率が当たり前になっている。「(記入するための)エントリーシートを100枚ください」と言ってくる学生もいる。そうして1社も内定しない人も出てくるから辛い。

親たちは果たしてこうした現実を知ったうえで心配しているのだろうか。

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