２０１０年を振り返って

年末年始は寒波が訪れるとニュースでさかんに伝えられていたけれど、その悪い予想は当たってしまった。朝から昼にかけて雪がどんどん降り、京都市内も街はいきなり雪景色へと一変する。道を歩けば雪だるまが作られているのを何個か見つけた。この寒い中でよく作るなあと感心する。

私を北海道出身と知っている人からはこういう時期に、京都の方が寒くないでしょう？と訊かれることが多い。しかし、北海道と京都の冬をどちらも知っている身としてはそんなことを思ったことは一度もない。

たとえば今日は思い切り雪が降っているけれど、先日などよりもはるかに寒いだろうか。おそらくそのように感じた人は少ないに違いない。むしろ雪の降っていない日の方が寒いと思うはずだ。

京都は雪が降らない割に、妙に寒い。

これが私の正直な感想だ。昔は、京都の方が寒いですよ、と答えていた。しかし今は、北海道と京都の寒さは質が違うので比較できません、と言うだろう。

それはともかく、今日で２０１０年はもうすぐ終わる。１０月以降は自分の環境が劇的に変わり日記もあまり書けなかったので、今日は最後に今年を振り返りたい。

自分にとって今年一番よかったことは、なんといってもペイヴメントのライブを１１年ぶりに観られたことが真っ先に挙がる。９９年に活動休止をしてしまったこの我が最愛のバンドに再び出会えたことは幸福という言葉しか出てこない。

しかし、私はこのライブを見た後の日記（２０１０年４月２４日）でこんなことを書いていた。

＜この４月１０日にペイヴメント（pavement）の１１年ぶりの来日公演を観て以来、自分の周囲にあまり良い出来事が起こらなくなっている。しかし、

「あのライブを観て、今年の運を全て使い果たしたかな」

と妙に納得している自分がいる。２０１０年はもう良いことはないだろう。しかし、それで一向に構わない。そう思うほどにあの日のライブは素晴らしかった。＞

当時は半分冗談でこの文章を書いたつもりだが、本当に「良いことはない」一年（厳密にいえば３か月か）になるとは夢にも思わなかった。この１０月から私の取り巻く環境は思い切り変わってしまった。

それによって私の生活もこんな感じになった。

・ほとんど休めなくなり、自分の時間を思い切り失った。
・朝は６時には起きるようになった。
・酒の飲む量がさらに増えた。

どうしてこうなったかは、説明しようと思えばできるけれど、諸般の事情により詳しくは言えない。ただ、来年はこの状況をどうにかしないといけないな、と思いながら２０１０年を終わりたい。