サラリーマンが唯一の生き方、ではないはずだが
2011年3月5日3月3日(木)の毎日新聞記事に「自殺 就活難航で大学生の自殺者が倍増 10年警察庁統計」という見出しで、自殺に関する深刻な統計結果が紹介されていた。警察庁が3日に公表した昨年(2010年)の自殺統計によると、前年より3.5%減少したものの3万1690人の人が自殺しており、3万人を超えるのは13年連続だという。
その中でも「就職失敗」を原因に含むとされた自殺者は、
07年:180人
08年:253人
09年:354人
10年:424人
と年々増えている。自殺した大学生については、
07年:13人
08年:22人
09年:23人
10年:53人(高校生や専修学校生も含む)
と、確かに多くはなっている。
自殺する年代は20代が最も多い(153人)。こうした数字を見るだけでも、自殺まではいかないとしても、就職がうまくいかずに苦しんでいる人が日本で増えていることが察せられる。
就職ができないのは確かに大変だけど死ぬほどの問題か、と思う方もいるかもしれない。ただ、自殺したくなる人たちの心境はなんとなくわかるような気がする。おそらく自殺した人たち、いや多くの日本人がそうだと思うが、サラリーマンしか人生のモデルが想像できないからではないだろうか。
サラリーマンが唯一の生き方と思っている人が就職に失敗した時に、「自分の人生はもう終わりだ」と絶望して自殺をしたとしても何の不思議でもないだろう。
新卒で大学に入り、会社から安定した給料をもらい、定年したら退職金をもらって老後は年金で悠々と暮らす・・・。しかしこうした「かつての」サラリーマン像は既に崩壊している。長く勤めても給料は上がらないし、年金も払った分が戻ってくる可能性も現時点では、ない。
それならばサラリーマンとは違った選択肢を私たちは探さなければならない、はずなのだが、契約社員を正社員化せよ、というような論調がいまでも強いのを考えると、サラリーマン神話はまだまだ根強く残っているような気がする。
その中でも「就職失敗」を原因に含むとされた自殺者は、
07年:180人
08年:253人
09年:354人
10年:424人
と年々増えている。自殺した大学生については、
07年:13人
08年:22人
09年:23人
10年:53人(高校生や専修学校生も含む)
と、確かに多くはなっている。
自殺する年代は20代が最も多い(153人)。こうした数字を見るだけでも、自殺まではいかないとしても、就職がうまくいかずに苦しんでいる人が日本で増えていることが察せられる。
就職ができないのは確かに大変だけど死ぬほどの問題か、と思う方もいるかもしれない。ただ、自殺したくなる人たちの心境はなんとなくわかるような気がする。おそらく自殺した人たち、いや多くの日本人がそうだと思うが、サラリーマンしか人生のモデルが想像できないからではないだろうか。
サラリーマンが唯一の生き方と思っている人が就職に失敗した時に、「自分の人生はもう終わりだ」と絶望して自殺をしたとしても何の不思議でもないだろう。
新卒で大学に入り、会社から安定した給料をもらい、定年したら退職金をもらって老後は年金で悠々と暮らす・・・。しかしこうした「かつての」サラリーマン像は既に崩壊している。長く勤めても給料は上がらないし、年金も払った分が戻ってくる可能性も現時点では、ない。
それならばサラリーマンとは違った選択肢を私たちは探さなければならない、はずなのだが、契約社員を正社員化せよ、というような論調がいまでも強いのを考えると、サラリーマン神話はまだまだ根強く残っているような気がする。
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