モッシュやダイブをしたがるクズの人たちは、ライブの楽しみは人それぞれだ、などといったことをよく口にする。私は基本的に他人がどんな思想や行動をもつかは自由だという立場をとるように努めている(本音をいえば、他人がどう生きるかについてあまり関心がないからであるが)。ただし、周囲に迷惑をかけない、という条件は必要だと思う。ライブ会場における危険行為もそういうことで否定的な考えをもっているわけだ。

ただこの自分の考え方は間違っていないとは思う一方、何か強い裏付けが無いかもしれないなあという不安も持っていた。だが先日に憲法について少し勉強する機会があった時、私の意見を支持するような条文を見つけた。それは日本国憲法第12条である。

「この憲法が国民に保障する自由及び権利は、国民の不断の努力によつて、これを保持しなければならない。又、国民は、これを濫用してはならないのであつて、常に公共の福祉のためにこれを利用する責任を負ふ。」


この文章には「これ(自由及び権利のこと)保持しなければならない」、「これ(自由及び権利のこと)を濫用してはならない」と「ならない」で表現している通り、自由や権利について一定の縛りを加えているのだ。つまり、自由や権利は好き勝手に行使していいわけではないと明言している。

また最後には、

「公共の福祉のためにこれ(自由及び権利のこと)を利用する責任を負ふ。」

といっている。自由や権利というのは個人のエゴのためではなく「公共の福祉」、つまり社会のために利用しなければならない、ということも規定しているのだ。これは、モッシュやダイブ行為をするのは自由、などという考えと明らかに反する。

この国に暮らしているならば憲法というのは尊重しなければならない。それはロックだパンクだ反社会勢力だといった立場と関係ない話だ。

私もこの条文についてろくな理解がなかったから偉そうには言えないけれど、この条文の理念は全くその通りだと思う。横山健やクズの皆さんには理解できないかもしれないが。

ついでに補足すると、基本的人権と呼ばれるものは唯一の例外を除き公共の福祉(利益)のために定められている。その唯一の例外とは「思想・良心の自由」だ。内心の自由とも言うが、人間はどんな考えを持つかは自由と憲法には書かれている。

あいつらはクズだな、と思う分は全く自由だということだ。

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