BONNIE PINK「カイト」(10年)
2011年12月16日 BONNIE PINK コメント (1)
(1)カイト
(2)Busy-Busy-Bee
(3)カイト (Instrumental)
(4)Busy-Busy-Bee (Instrumental)
今日はまた一段と寒さが厳しくなった気がする。外の風がひどく冷たく感じた。セラミックヒーターしか暖房設備のないこの部屋はヒーターの周辺しか暖かくならないため、手もガチガチに冷えきってしまいキーボードを打つのも億劫になってくる。
そんな状態でひとり部屋にいると、1年前の冬を思い出す。あの時の私はまだかつての会社に在籍していた。
「果たして一年前と現在とではどっちが悲惨な状況だったのだろう?」
そんなことをふと考えてしまった。現状の私の答えは、どちらとも言えない、である。今は今で辛い状態に陥っているけれど、だからといって以前の方が良かったというような気持ちにもなれない。
実際、去年の10月から半年ほどは本当に厳しい時期だった。この間ほとんど仕事を休んでいない。表向きには土日や祝日は休みしていたけれど、どこかの時間にで職場へ訪れ何らかの作業をしていた。平日も午前7時ごろ、提示の2時間半くらい前、に出社して雑用をこなす。昨年は大晦日まで会社にいた。さすがに元日は休んだものの(渡辺美里のライブを観るため渋谷へ行っていたため)、翌日2日から既に会社へは来て仕事をする。そんな私を無能だと思う方もいるだろうが、そうしなければ回らないほど仕事を抱えていたのである。
もし会社を辞めていなければ、今年の今頃もそんな状況に陥っていたのは間違いない。そう考えるだけでもゾッとしてくる。
その頃の私が最もよく聴いていた曲がBONNIE PINKのシングル曲”カイト”(10年)だった。いや、この1年ほどで一番聴いているのもこの曲に間違いない。
まだ日も昇ってもいない時間に部屋を出て、寒空の下で自転車をこぎながら、
<答えなんてないさ くそくらえ
これが僕だけの生き方さ
自由なんてない この社会で
心だけは僕のものさ>
とこの曲のサビを何度となく歌っていたことを今でも生々しく思い出す。
”カイト”の歌詞はこちらで確認できる。
http://listen.jp/store/artword_1000773_109415.htm
当時の私は厄介な仕事を担当することになる。しかし上司は仕事の内容など認識もぜず作業を私一人に押しつけ、前任者はまともな引き継ぎもしないまま逃げていき、そんな中で業務に臨まなければならないという四面楚歌な状態だった。誰を責めることもできずやり場がなくなって精神状態はこのうえもなく悪化していた。そんな気持ちを発散しようとしてこの曲を歌っていたのだろう。
ちなみにこの時期に私が平日に休んだのは「半日」、0.5日だけである。その半日も何のために休んだのかといえば、BONNIE PINKのライブを大阪で観るためであった(笑)。もちろんこの時は”カイト”も披露されている。なんだか偶然といえないような話だな。そういえば渡辺美里が京都でライブがあった時も仕事に潰されていチケットを無駄にしたのも去年の11月だった。そんなこんながあったおかげで、
「自分の人生にとって何が大事なんだろう?」
などということを34歳(当時)にして初めて真剣に考えるようになったのかもしれない。こんなバカバカしい仕事のために自分の何もかもを犠牲にするのは愚かだ。もっといえば、会社の業績も右肩下がりで自分が定年まで残っている見込みはない。また自分など子会社の社員が働いたおかげで得をするのはバカな経営者一族や本社の社員である。
「資本主義に生きるうえでお金も大事だが、私はもっと自由な生き方を模索したい」
端から見れば実に青臭い想いに見えるだろうが、そんな気持ちが膨らんでいき私はついに職場を去る決意をかためていったのである。
季節がめぐりまた冬の寒さが辛くなってくると、自然と”カイト”のサビが頭に浮かんできてしまう。あまり良い行為ではないが、今も朝早く部屋を出る時にはiPodでこの曲を聴きながら自転車を走っていることもある。
ということは、私の心境は一年前とそれほど変わっていないということなのだろうか。それはそれで悲しいこと。果たして私にこの曲のカイト(凧)のような生き方のできる日が訪れるのだろうか。
(2)Busy-Busy-Bee
(3)カイト (Instrumental)
(4)Busy-Busy-Bee (Instrumental)
今日はまた一段と寒さが厳しくなった気がする。外の風がひどく冷たく感じた。セラミックヒーターしか暖房設備のないこの部屋はヒーターの周辺しか暖かくならないため、手もガチガチに冷えきってしまいキーボードを打つのも億劫になってくる。
そんな状態でひとり部屋にいると、1年前の冬を思い出す。あの時の私はまだかつての会社に在籍していた。
「果たして一年前と現在とではどっちが悲惨な状況だったのだろう?」
そんなことをふと考えてしまった。現状の私の答えは、どちらとも言えない、である。今は今で辛い状態に陥っているけれど、だからといって以前の方が良かったというような気持ちにもなれない。
実際、去年の10月から半年ほどは本当に厳しい時期だった。この間ほとんど仕事を休んでいない。表向きには土日や祝日は休みしていたけれど、どこかの時間にで職場へ訪れ何らかの作業をしていた。平日も午前7時ごろ、提示の2時間半くらい前、に出社して雑用をこなす。昨年は大晦日まで会社にいた。さすがに元日は休んだものの(渡辺美里のライブを観るため渋谷へ行っていたため)、翌日2日から既に会社へは来て仕事をする。そんな私を無能だと思う方もいるだろうが、そうしなければ回らないほど仕事を抱えていたのである。
もし会社を辞めていなければ、今年の今頃もそんな状況に陥っていたのは間違いない。そう考えるだけでもゾッとしてくる。
その頃の私が最もよく聴いていた曲がBONNIE PINKのシングル曲”カイト”(10年)だった。いや、この1年ほどで一番聴いているのもこの曲に間違いない。
まだ日も昇ってもいない時間に部屋を出て、寒空の下で自転車をこぎながら、
<答えなんてないさ くそくらえ
これが僕だけの生き方さ
自由なんてない この社会で
心だけは僕のものさ>
とこの曲のサビを何度となく歌っていたことを今でも生々しく思い出す。
”カイト”の歌詞はこちらで確認できる。
http://listen.jp/store/artword_1000773_109415.htm
当時の私は厄介な仕事を担当することになる。しかし上司は仕事の内容など認識もぜず作業を私一人に押しつけ、前任者はまともな引き継ぎもしないまま逃げていき、そんな中で業務に臨まなければならないという四面楚歌な状態だった。誰を責めることもできずやり場がなくなって精神状態はこのうえもなく悪化していた。そんな気持ちを発散しようとしてこの曲を歌っていたのだろう。
ちなみにこの時期に私が平日に休んだのは「半日」、0.5日だけである。その半日も何のために休んだのかといえば、BONNIE PINKのライブを大阪で観るためであった(笑)。もちろんこの時は”カイト”も披露されている。なんだか偶然といえないような話だな。そういえば渡辺美里が京都でライブがあった時も仕事に潰されていチケットを無駄にしたのも去年の11月だった。そんなこんながあったおかげで、
「自分の人生にとって何が大事なんだろう?」
などということを34歳(当時)にして初めて真剣に考えるようになったのかもしれない。こんなバカバカしい仕事のために自分の何もかもを犠牲にするのは愚かだ。もっといえば、会社の業績も右肩下がりで自分が定年まで残っている見込みはない。また自分など子会社の社員が働いたおかげで得をするのはバカな経営者一族や本社の社員である。
「資本主義に生きるうえでお金も大事だが、私はもっと自由な生き方を模索したい」
端から見れば実に青臭い想いに見えるだろうが、そんな気持ちが膨らんでいき私はついに職場を去る決意をかためていったのである。
季節がめぐりまた冬の寒さが辛くなってくると、自然と”カイト”のサビが頭に浮かんできてしまう。あまり良い行為ではないが、今も朝早く部屋を出る時にはiPodでこの曲を聴きながら自転車を走っていることもある。
ということは、私の心境は一年前とそれほど変わっていないということなのだろうか。それはそれで悲しいこと。果たして私にこの曲のカイト(凧)のような生き方のできる日が訪れるのだろうか。
コメント