Twitterを眺めていたら、音楽ニュースサイト「ナタリー」より、

「京都精華大で佐久間正英、近田春夫、高野寛、Boseが教授」

という文章が飛び込み、へえ、と思った。精華大学といえばマンガ学部を日本で初めて設立した大学であるが、来年の2013年4月には「ポピュラーカルチャー学部」もできるというのである。

ナタリーの文章によれば、

<同学部の音楽コースではポップスやロック、クラブミュージックをはじめとした「ポピュラー音楽」に取り組み、新しい時代に必要な音楽の作り方を基礎から学習。教授として佐久間正英、近田春夫、高野寛、准教授としてBose(スチャダラパー)などの就任が予定されており、さらに客員教授として藤原ヒロシ、細野晴臣、ピエール・バルーなども教鞭をとる。>

と名だたるミュージシャンが教員として招かれている。日本のポピュラーミュージックを少しでも聴いている人は、ほお、と思う顔が2、3人はいるに違いない。

http://natalie.mu/music/news/68416

個人的にはこれからの日本の音楽がどうなるのかといったことに特に大きな関心はない。いままでもそうだし、これからも多分そうだろう。私が興味を持つのは自分の好きなミュージシャンの行く末だけである。

ただ、近田晴夫や細野晴臣が大学の教員になる日がくるとは誰が予測しただろう。別に良い悪いの話ではないけれど、ポピュラーミュージックもずいぶんと歴史が積み重なったものだと実感する。

先日、60年代を代表するロック・バンド「ザ・バンド」で主にドラムスとヴォーカルを担当していたリヴォン・ヘルムが71歳でこの世を去った。ロックという音楽が生まれたのは1960年代というのが一般的な見解だけれど、そこからもう50年以上の月日が経っていることになる。こんなことを話すのも気が引けるが、あと10年も経てば当時の主要ミュージシャンはほとんどいなくなるだろう。悲しいけれど、それは自然の摂理だから仕方ない。

近田氏や細野氏にしてもいい歳である。そんなこともあって、後進のミュージシャンたちに何か残そうとでも思ったのだろうか。このニュースを見てそんなことを想像してしまった。

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